このレビューはネタバレを含みます
不妊のホラーク夫妻が作った木の人形が妖怪オテサーネクとなり人を食いまくるのを少女アルジュビェトカが庇うお話。オテサーネクが動き出すまでが長い…。
クローズアップの使い方が楽しい。特にシュタードレル夫人、アップになった表情が面白い。この夫妻自体のやりとりも面白かったです。
ホラーク夫人はど頭からかなりのイカれっぷりで苛立たしいだけでした。盲目的な母性愛のグロさはこんなものかも…。
唐突にアルジュビェトカがオテサーネクに心を寄せるのかもよく伝わらず。これも子ども同士の共感はこんなものだろうか…。肝心のオテサーネクのアニメーションも拍子抜けでした。ウロから舌と目玉がギョロリ、は面白かったですが。
ラストの投げっぷりも何だかなあ。腹掻っ捌いて何が出てくるのか凄く気になったんですが。絵本じゃ飲まれたものが出てくるようですが、既に骨だけになってた人もいましたし。
シュタードレル夫妻が良いアクセントになっていましたが、それ以外はそれほどでもなく、肩透かしを食らわされたような作品でした。