このレビューはネタバレを含みます
個性的なキャラを演じるのが得意なJデップが、本作で普通のキャラでもうまい演技をしています。
ピーターパン誕生の物語を描くこの映画は全編を通して切なくも暖かい物があります。
ピーターパンの生みの親であるJバリの人生を基に、所に溢れるファンタジーな描写やきっかけとなるデイヴィス家との交流の魅せ方が非常に感動的に描かれている。
しかし物語の端々にピーターパンへのヒントが散りばめられていて面白さも忘れていない。
そんな展開から、やってくるピーターパンの劇は知っているお話でもとても違った物に見えてくる。
Jバリを演じるJデップは抑えた演技をしつつ、ファンタジーな場面ではいつものジョニー節を魅せていて、演じ分けが良かった。
重要なキーパーソンの少年ピーターを演じたFハイモアは難しい役どころを見事に演じきって、その後の天才子役としての活躍を決定づけるものを感じる。
長年親しまれてきた童話をテーマに、観客に子供心や純粋な気持ちを思い出させてくれる感動作品です。