北海道、最果ての港釧路。霧の深いその街を、兵頭怜子(久我美子)は右手で関節炎を患って以来硬直してしまった左肘を抱え、ゆっくりと歩いている。父(斎藤達雄)は、そういう娘を不憫に思って何回とな…
>>続きを読む同僚で恋人の玲子が殺害され、自分が容疑者として疑われていることを知った吉岡。玲子はある組織から性的接待のために派遣された女で、関係した吉岡の上司を脅して口止め料と吉岡の転勤取り消しを求めて…
>>続きを読む血桜グループの女番長・山猫お今日こと牧今日子は、カトレア会の女番長・三奈との決闘で警察に捕まり、恐喝及び傷害罪で少年院送りに。2年後、今日子は大阪に舞い戻るが、落ち目の血桜グループとは対照…
>>続きを読む資産家・今井有通は、娘・京子と島製菓の次男・明夫との縁談を進めていたが、京子に赤尾荘一という恋人がいることを知り激怒。その夜、急死してしまう。死体から青酸カリが発見され、京子の義母や義妹は…
>>続きを読む外界と閉ざされた小島で暮らす植物学者のもとに、孤児院で育った実習生・ミンがやってくる。植物学者の娘・アンは厳しい指導に落ち込むミンを優しく慰めていた。お互いの育ってきた境遇に共感した2人は…
>>続きを読む厳しい戒律の殿堂たる禅寺の僧堂で、住職とその愛人の昼夜を分かたず傍若無人に繰り広げられるただれきった愛欲と、それを冷たく見守る少年僧の反逆と恐るべき復讐を描く文芸大作。
海彦は雪深い海辺の町へ向かう電車の中にいた。手には高校の頃に知りあった雪子からの電報があった。彼は車窓からの景色を眺めながら、高校の記憶を思い出していた。4年前、海彦は父と2人でこの町へや…
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