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彫る 棟方志功の世界
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『彫る 棟方志功の世界』に投稿された感想・評価

mingo
4.0
先日遅い夏休みで秋田青森を一人旅してきたのだが、青森の棟方志功記念館へ伺った際に鑑賞。

母校武蔵美で所属していたゼミの教授が「僕には3人の尊敬している人がいて、そのうちの一人が棟方志功だ」とおっしゃっていたのを思い出し、僕も棟方志功の版画や河井寛次郎の焼き物がただ好きという理由で向かったのだが、その記念館で上映されていたこのドキュメンタリーは大変素晴らしかった。しかしもベルリンで銀熊取ってるからビックリ。「わだばゴッホになる」

導入はまぁ退屈な語り口で進んでいくわけだが、中盤から後半にかけて棟方志功という人物が紐解かれていくにつれ、俄然面白みが増していくのである。

棟方志功は版画のことを「板画」といい、板が持って生まれた性質を大事に扱い、木の魂というものを直に生み出さなければダメだと考え、板の声を聞くということで「板」という字を使うことにしたというのだが、彫っているときの姿はまさに画狂人。彫るスピードのはやいことよ、はやい、はやい、はやい!!!
普通の人の三倍速で版画を生み出す。天才なんて言葉が霞む凄さ。

そして故郷である津軽という土地の冬の厳しさと夏のねぶた祭りの熱気が相まって、画面に強度が増す…面白え…下手な演出は一切なし、ただただ棟方志功を写すのみ。面白え!!これこそまさに正統派ドキュメンタリー映画!傑作。
ET
2.9
努力のあり方を学べた。
前作の『山雲涛聲』の方は、常に努力をし、準備に時間をかけ、描く本番にも時間をかけていた。常に真剣な表情。

今作の方もかなりの努力をしていた。
しかし、棟方さんの場合は、その努力と努力の間に見える笑顔、楽しそうな姿の方が 際立っていた。

左目の視力を失ってまで描き続け、なぜそこまで?と疑問が出てきても仕方がない。
だが、その答えは すぐに分かる。

楽しんでるからだ。

映画の中ねぶた祭りの映像が流れていた。
それは、棟方さんの絵と向き合う時のテンション度合いに通じるところがあり、楽しさが分かりやすく表現されていた。

私も映画監督になりたいと思っているが、
おもしろいと思ってもらえる作品を作る前に、私自身が楽しんで映画を撮ろうと思う。

わだば タランティーノになろうかな。
5.0
確か芸術祭参加作品で、映像部門の会場だった虎の門ホールで観たんだと思う(試写会みたいなもの)。
棟方志功という素朴の暴力みたいな強烈なキャラクターも勿論、面白いんだけど、それよりも印象的なのが、その狂気としか言いようのない異様な集中力と仕事ぶり、まさしく「彫る」で天才・狂人の一形態をまざまざと見せつけられました。
彫る狂気と自分のアイデンティティだという短い夏を彩る「ねぶた祭り」、子供のように嬉々として跳人(ハネト)に興ずる姿、それを優しく包み込むように捉えるカメラ、素敵で一番記憶に残ってるドキュメンタリー映画。

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