真っ黒こげ太郎

処刑軍団ザップの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

処刑軍団ザップ(1970年製作の映画)
3.8
wikipediaの記事で

>原題は内容とは特に関係ない。

ないんかい!!!wwwwwww



寂れた田舎町にやってきたサタン信奉者のヒッピー軍団。
彼らは全裸で悪魔崇拝の儀式を行ったり、たまり場となった廃屋でネズミを捕まえて焼いて食べたりと奇行三昧!!!
被害は町の人にもおよび、儀式をのぞき見した女性は犯され、報復に向かったお爺ちゃんもボコられた挙句ヤクを呑まされズタボロにされてしまう。

お姉ちゃんを犯され、お爺ちゃんを酷い目に遭わされたピート少年。
怒りに燃えるピート君は狂犬病の犬の血が入ったミートパイをヒッピー軍団に振る舞う。

狂犬病のパイによってヒッピー共は大発狂!!!更に発狂は町の人にも広がりとんでもない大惨事と化すのだった!!!



狂犬病で発狂した人々のパニックを描く、スプラッター・パニック・ホラー…なんだよな?w
原題は「お前の血を呑んでやる」的な意味で、邦題が「処刑軍団ザップ」。
何ともぶっ飛んだセンスだが、実はどちらも内容とはあんまり関係なかったりする。wwwwwwwwwww
(つーか、ザップって何やねんw)


1970年を代表する古典的名作…らしいがこれが物凄いヘッポコで適当な怪作だ!!!

お話は上記の通りのパンデミック・パニック物だが、発狂する連中はお口にちょろちょろとした泡を付けてるだけ。w
演技過剰でノリノリで楽しそうな狂人役の人々。
水を恐れるので水浴びして怯む!w
オマケに狂人自ら自害したり、狂人同士のヘロヘロバトルまで繰り広げたりと色々と突っ込みどころ満載!wwww

更に映画自体の出来もアレで、スプラッターシーンが作り物感満載だったり、一部シーンが妙にのどかだったり。
人を襲うシーンもかなりやる気ない。ただ、首を絞められて入れ歯が飛び出すシーンは爆笑必死だ!!!!!w
後家の壁が倒れるシーン、どんだけ壁脆いんだよ!wwwww

そして印象に残るのが、本作のBGM。
恐怖シーンの最中で鳴り響く「ビーッ!」やら「ピーッ!」といった強烈な音はもうBGMと言っていいのかわかんねぇ!!!!wwwww
電動髭剃りみたいな曲の始まりやらファミコンのショボいゲームの効果音みたいな音楽が恐怖シーンの度に鳴り響き観る者を脱力させる!w
後半、黒人の狂人が暴れるシーンのBGMも必聴だ!wwww

オチも適当極まりない!!!!
正直、ここまでテキトー極まりないオチはある意味凄すぎるぞ!w


正直、すっごいバカでヒデェ作品だが、妙にパワフルだし、作中に発せられる珍妙なエネルギーのお陰で笑いながら観れた。


「ヒデーなぁ、これw」
「これはひどい!wwww」
「すっごいバカなエイガだなあ!wwww」
とヒドさを笑いながら観たい人はうってつけの逸品。

ただ、動物のマジ死体とかが沢山使われているのでそういうのが苦手な人は注意。
(ただ、作中で殺したニワトリはスタッフが美味しく頂いたらしい。
よく食えるなぁ!wwwww)

なお、こんなアフォな作品だが、後のアウトブレイク系の作品に多大な影響を与えたらしい。
これが!?w

更に本作、JVD版の予告によると実話ベースな作品らしい。
これが!?wwww