「どんな状況下でも人生は生きるに値するほど美しい」という信念に感銘を受けたロベルト•ベニーニが物語を着想し、監督、脚本、主演を務めたヒューマン•ドラマ。
結論からいうと泣いた。
感動というか嗚咽するほどに泣いた。
もはや字幕も画面も認識不能！
心の底から涙が溢れた。
自由で天真爛漫(というか狂人に近い)な男グイドは小学校教師のドーラに一目惚れし、熱烈(というかストーカーに近い)なアプローチの末に一人息子ジョズエをもうけ、幸せな家庭を築くことに成功する。
しかし、北イタリアに駐留していたナチス•ドイツにより、一家は収容所へと送られてしまう。
グイドはジョズエの純心を守るため、全てはゲームであると嘘をつくが•••。
武器でも言葉でもなく信念と不屈の愛でナチス•ドイツから家族と息子の純心を守り抜いた男グイド。
側から見ると信じられぬほどに自己中心的で危うい計画ではあるが、一心不乱に家族を守ろうとする彼の姿には父としての威厳と責任を強く感じた。
絶望的状況の中でも無垢なる子供を守る、そのような姿勢には見習うべき事がたくさんあり、男の義務教育といっても過言ではないようにも感じる。
若いうちに本作に出会えて良かったと心の底から思う。
