フィクション作品ということを大前提として鑑賞することをお勧めします。
作中で使われるベートーヴェンの音楽が、素晴らしいのはもちろん。使い所も映画の演出としては良かったと思います。
ストーリー展開も物語としては面白いですし、ミステリー要素もあり、物語に引き込む力は十分ありました。そして何より主演のゲイリー・オールドマンの演技が素晴らしいです。
ただ個人的に感情移入できるキャラクターがおらず、これといった感動もなかったのが残念。
正直、この物語の主人公をベートーヴェンにした必然性が感じられませんでした。