たにたに

未知への飛行のたにたにのネタバレレビュー・内容・結末

未知への飛行(1964年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

✨2024年12本目

米ソ冷戦期。
アメリカ空軍は、万事に備えて爆撃機を巡回させている。空軍司令部では、大きなスクリーンに敵軍の侵入を知らせるレーダーが映し出されている。そんな折、未確認飛行物体を感知。どうせ民間機か鳥か何かだろうと確認のため巡回機に確認を指示。
民間機の誤侵入であると分かり安堵は束の間、コンピューターの故障により、誤ってモスクワ爆撃の命令が下されてしまうのだ。

フェイルセイフを越えてしまった爆撃機の乗組員には、例え大統領の命令であっても聞いてはいけないと教育されている。
軍司令部では様々な意見が飛び交う。
政治学者は、この際だから攻撃しちゃいましょう。と無責任なことを言う。
将軍は、殺戮など許されないと猛反対。
ホワイトハウスにいる大統領も、ソ連側に情報を提供し、モスクワに向かう米軍爆撃機を撃墜してくれと頼みこむ。

しかし、努力虚しくモスクワに爆撃機が一機到着してしまう。そして。。

その時、米大統領の下した決断はいかに。


🟢フットボールの試合じゃないぞ!
ソ連軍がアメリカ爆撃機を撃墜しようと試み、何機かは成功する。
空軍司令部に集まる軍人たちは、レーダーを見ながら大いに盛り上がるのだ。
仲間が撃墜されて、喜ぶと言うなんとも滑稽な姿だ。


私たちの感覚では、日本で戦争なんてもう起きないとさえ思う。
しかし何がきっかけで、身に危険が及ぼされるかなど予想はつかない物だ。

特に日本人はメディアやSNSによる洗脳にかかりやすく、そこを狙って悪いことを考える技術者がいないとも限らない。

だからこそ我々は、今後AIについての学びも必要だし、パレスチナやウクライナのように今もなお各地で起きている戦争について知っておかなければならないだろう。

エンドロールで流れる感高い音。
非常にゾワっとする展開である。
たにたに

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