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アタック・ザ・ブロックのRのレビュー・感想・評価

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)
4.8
うおおおおおおお!!! めちゃくちゃ面白かった!!! くだらないジュヴナイルSFかと思っていたら!!! くだらないジュヴナイルSFやった!!! けど、くだらないジュヴナイルSFでも、こんなに面白くなるんか!!! と感動🥺 まず冒頭、イギリスはロンドンの公営団地へと家路を急ぐ白人女性の看護師さんサムが、人気のないストリートで小生意気なパンクたちにカツアゲされ、ナイフで脅されて、金品巻き上げられている。まさにその時、ヒューーーードカーーーーーーン!!!と空から隕石らしきものが降ってくる。パンクキッズらのリーダー格モーゼスが一体何だと確かめてる間に、サムは逃走、そしたらその隕石に乗ってやってきたのか、得体の知れない獰猛なエイリアンが突如モーゼスに襲いかかる!!! ひと苦労してエイリアンを仕留め、これはなんだ?と見つめる彼らは見ていなかった、空からおびただしい隕石が落下してきているのを……まさか本作の主人公たちがこのヤンキー集団であるのがわかったときがまず驚き! え! こんなうっとうしいガキどもが主人公⁈ ダル! ってなるんですが、この後、次々と彼らに襲いかかってくるエイリアンたちを仕留める武器をゲットしに、不良たちが自宅に帰って行く様子を見せるあたりから、少しずつ視線が変わってくる。彼らが暮らしてる室内、彼らが一緒に暮らしてる人たち……頭をよぎるのは、一時期、イギリスがフード付きの衣服を禁止しようとしたり、原付ライダーによる引ったくり等の事件を大々的に報じていた時期があったのを思い出す。まさに、ロンドンに住む白人中流階級の人たち、特に女性が恐れていた若者たちの象徴が、この映画の主人公たちなのだ。そして、その内実が明かされるのが、みんながお家に立ち寄るときのシーンなのだ。だが、モーゼス宅191号室に関しては、ドアが開けられるショットはあるが、中の様子は映されない……そして、これが、後半のあまりにもハートブレイキングなシーンに繋がっていく。のですが、それは置いといて、まず武器が子どもなんですね。悪ぶって暴れてたとて、ただの子ども。なかなかかわいいじゃないか、というところから、だんだんこのパンク達が愛おしい存在に変化していくのですが、そのプロセスが非常にエキサイティングかつ感動的である! その過程で、重要な要素になるのが、彼らが自分の団地に対して持っている郷土愛と、彼らが、何と!強盗したサムさえも含めて築き上げていく強い心の繋がり、団結なのです。まぁ、本作に社会的な視点がなかったとしても、若い子供たちが仲良さそうにわちゃわちゃしてるだけで、強盗シーンのことなんか忘れて、だんだん無条件でコイツらを好きになっていってしまうんやろけどね。彼らに降り注いで来た獰猛なエイリアンは、まさに彼らの若き人生に降りかかる社会の不条理そのものに見えてくる。このエイリアン、黒過ぎて目を細めてもどうなってるのか見えない造形が面白い。刃だけが冷たく光る残忍な見た目は恐ろしいと同時にとってもクール! ここからの対エイリアン戦のスリル演出もめちゃくちゃイイ! 一瞬たりとも目が離せない! まさかこんないたいけな子たちに起こるはずがなかろうと思ってたゴアシーンもファンタスティック! ガキだからって容赦しないの👍 かわいそうだけどね🥺 あと、印象的なのが、このブロックを仕切ってるヤンキーのボス、ハイハッツ。彼は、まさに、親友やサムとの絆がなかったとしたらモーゼスが将来そうなっていたであろう存在である。ブロックを搾取し、自分の身が危険になったら、忠実な子分がどうなろうと知ったこっちゃない。こうならなくてよかったねモーゼス🥺❤️ そして、さらにさらに本作を面白くしてるのが、終盤、この子たちが、ある事実に気づくところ。このエイリアンたちが被害を及ぼしている範囲とは……そして、警察たちの少年たちに対する最終的な対する行動とは……ヤバい……くだらないジュヴナイルSFのはずだったのに、めちゃくちゃ感動してしまってる。しかし、何と言っても忘れられないのが、モーゼスの部屋の様子、そしてそれを見てサムがモーゼスに問う質問、その答え、それを聞いたときのサムの反応……胸が痛すぎた……😢💔 いやー、最高でした。モーゼス、最終的にはめっちゃクールでホットなイケメンでしかなかった!!! ドアの丸いとこ覗くときバットでキャップをクイット上げるのキュートやった! 象徴的なユニオンジャックにぶら下がるピットもセクシー! モーゼス! ニンジャ! ペストもかわいかった! こってりソーシャルなイシューを描きながら、まったくヘヴィーになることなく、けれど胸を打たずにはおらない、最高にヒップでポップな、誰にでもオススメできる傑作!!! もう一回見たら5.0の可能性も⁈ と思ったけど評価低め😢 なぜ
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