R

ビルマVJ 消された革命のRのレビュー・感想・評価

ビルマVJ 消された革命(2008年製作の映画)
4.5
2007年9月に軍事政権下ビルマで起こった大規模なデモと弾圧を隠しカメラで撮影することによってビルマの現実を世界に発信したVJのリーダーを語り手として描かれるドキュメンタリー。当時のビルマの現状はあまり知らんかったけど、めちゃめちゃ面白くてはじめの数分で一気に引き込まれた。淡々としたナレーションと一瞬たりとも緊張感の途切れないリアルな映像! 音楽もとても良い! 1980年代に失敗したデモ以来、秘密警察などを恐れて本当に思っていることを誰にも打ち明けることができず、自由への希望なく、貧しい生活を送る国民。しかし、水面下では、状況を世界に伝えるために危険を冒して撮影し続けるVJたちがいた。ある出来事をきっかけに、僧を中心に怒濤のデモが始まり、次第に大きくなるデモと苛烈化する弾圧の様を世界に伝え、デモと国際世論に大きく影響を与えたVJの活躍が展開する。結構序盤から何度も何度も感動するシーンがあって、デモのシーンでは涙がぽろぽろ、そして、後半はあー、なんかそんなんニュースでやってたな!って内容が出てきたり、少しずつ激化する内容に、最後まで魅了され、最後は、何とも言えない悲壮感で閉幕。見てて思ったのは、たとえ偏りがあったとしても、主観的なドキュメンタリーの方がフェアで客観的なドキュメンタリーよりドキドキするし面白いなってこと。てか、この後ビルマは一体どうなったのだろう、と気になって調べてもたやん。あまり期待してなかったけど、予想外の良作だった!
R

R