斜めに切り取られたフレーム、コマ送りのような撮影スタイル、ハンディ・カム、シャッター速度の遅い映像はウォン・カーウァイとクリストファー・ドイルのスタイルをはっきりと模倣している。スーツ姿でマッキントッシュをいじるキリストがサタンと酒を酌み交わしながら、終末論を議論する場面などもある。マグダラ役はPJハーヴェイで、レコード屋で試聴しながら、口ずさむ場面がある。YO LA TENGOも出て来るし、M.V.を手掛けたBen WattやPJ Harveyや嶺川貴子の楽曲が映画内で使われているので、インディ・ロック・ファンは必見である。