このレビューはネタバレを含みます
【ロックマフィア映画】2023年86本目
並ばなくてもパン買えるし、車どこに停めても怒られないし。マフィアに仲間入りした方が人生勝ちゲームだ。
そんなわけでヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)青年はマフィアのボスであるポーリーの元で強盗などお手伝い。
大人になったヘンリーは、ジミー(ロバート・デニーロ)、トミー(ジョー・ペシ)とチームを組んで行動するようになる。
なんといっても、ジョー・ペシの「何がおもしろいんだ?言ってみろ」の畳みかけはガチすぎて怖いのよ。
バーテンダーの小生意気な青年も撃ち殺すし、マフィア会の大物ビリーも殴り殺すはで、彼を怒らせたが最期です。
ビリー殺し、これが尾を引くわけですが。
ヘンリーは本作で、人を殺めていないという徹底ぶりはよかったです。彼はどこかガラスのような脆さが垣間見えますね。
憧れで入ったマフィア界。彼はアイルランド系の血が入っており、マフィア幹部にはなれませんが、生活は裕福なもんでした。妻のカレンに銃口を向けられるいざこざもありながら、娘二人もおり、家は豪邸。
しかし、ポーリーにはやめとけと忠告されておきながら麻薬に手を出してしまい、身を滅ぼしていきました。
ヘリに追われてる!と目を地走らせながら運転してるシーン。レイ・リオッタの名演でした。
名演といえば、ロバート・デニーロ。
タバコを咥える様は殿堂入りのかっこよさですが、トミーがバラされたと知った時の乱れっぷりは良かった。それまでクールに何事もこなしてた彼が、電話ボックスぶっ倒しますからねぇ。
ロック調の音楽を嗜みながら、我々の知らざるマフィアの世界を知ることができる。