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ストロベリーショートケイクスのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

職業や境遇、価値観の違う4人の女性の幸せになりきれないエピソードを繋いだお話。漫画原作。昔好きだった狗飼恭子さんの脚本だったので鑑賞。

登場人物は彼氏にフられたフリーター、デリヘル嬢、イラストレーター、OLの四人。フリーターがデリヘル店の受付をしていてデリヘル嬢と知り合いで、イラストレーターとOLが同居しているという接点はあるものの、基本は四人それぞれの日常がバラバラに語られるのだが、接点のないはずのフリーターとイラストレーターが似たような命題にぶち当たるなど微妙にリンクしているところがユニーク。また、女性特有の悩みやストレスを全員が抱えていてテーマらしきものが一貫している点は面白い。各人の悩みが一通り終結したところで、偶然にも四人が同じ場所に集まるラストは心地よかった。

どんよりした雰囲気の作品だが、フリーター役の池脇千鶴のテンション低めのコミカルな演技が暗くなりそうな空気を和らげてくれて救われる。イラストレーター役はなんと原作の漫画家さん自身が演じている。美人だし演技も上手いので驚かされる。すごいなー。
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