ケモナーを超越する!
低予算が話題になったモンスターパニック。
パニックというよりは、もしも異物が日常を蝕んだら?
というifな世界をリアリティに描いています。
モンスターは必要最低限しか出てきませんが、廃墟と化した街を歩く、その画面の端に煙りを上げた建物、爆音を遠くに響かせる戦闘機が異物が荒らしてしまった日常なのだと気付かせてくれます。
それではモンスターが暴れまくるシーンが…というと低予算ゆえの景気の良いスペクタクルは皆無ですが、不景気さゆえの陰鬱さがさりげない心地良さをもたらしてくれるのだと思いました。
最後は絡み合うモンスターたちの行為を見て…そういえば、ギャレス・エドワーズ監督はゴジラでもモンスターの絡みをしていましたね…
ケモナーを超越した新たな世界にこの男は踏み入れているのか?