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幻の湖のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

幻の湖(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

東宝創立50周年記念作品(ここ強調)

愛犬と琵琶湖周辺をジョギングすることが日課の風俗嬢が愛犬を殺され、犯人である作曲家を探し出しマラソンバトルを挑み、そして宇宙へ! 時代劇もあるよ…という話。

黒澤明映画の脚本に携わり、八甲田山や砂の器などを制作した橋本忍氏が監督脚本を務めた世紀の迷作。

もうね、お金と時間と自由があって自分の好きなテーマ全て盛り込んだら週刊誌連載のマンガ並みの超展開になってしまったような作品。すごく真面目に作っているのは伝わってきて、全ての要素に手は抜いてないため3時間近い大作になっているが、結局何を言いたいかよくわからない出来となっている。観終わったあとは琵琶湖観光名所に詳しくなっていることだろう。
時代劇部分に30分もかけていて、この部分が一番つまらないのだが、ラストシーンから考えると監督にとってはかなり重要な要素なのだろう。
他にもアメリカ諜報員がソープランドに潜入していたりとトンデモエピソードが満載。
スペースシャトルはミニチュアらしいが、意外とよくできている。宇宙遊泳のシーンは失笑ものだけど。

ヒロインがとにかくよく走る。
マラソンバトルシーンはバカバカしいとは思いつつも、それなりに緊迫感があってしかも笑える。走りながら演者が語るモノローグな部分が頭文字Dのバトル見てるみたいで楽しい。

この映画で僕が唯一納得したところは、ホーム&アウェー方式の重要性。やはりアウェーだと中々普段の力を出しきれないよねー。
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