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生き残るための3つの取引のTAMUのレビュー・感想・評価

生き残るための3つの取引(2010年製作の映画)
4.3
見直シネマ♡
同じリュ・スンワン監督なら商業的に大成功を収めた『ベテラン』より、断然こっちが好き。

生き残るための3つの取引自体は邦題なのであまり気にしない方が良い本作(ちな原題は「不当取引」)

韓国裏社会的な匂いがするも、登場するのは黒い警察と、黒い検察と、真っ黒な建設屋(よっ!ユ・ヘジン最高!)

雑草魂あるれる刑事課のエース チョルギ(ファン・ジョンミン)が性根腐った検事を追い詰めるかと思いきや、話はあらぬ方向に展開する。

たまらないのはヤン検事演じるリュ・スンボムの圧倒的なやな感じ。2度目となるとスンボムの抜群な演技力と魅力あふれるキャラクターに引き込まれる。

これがヤン検事視点で見るとなかなかビジネスマンとしては勉強になるところが多い(笑)

黒とも白とも繋がって、目上であっても折れないところは絶対折れず、潰す時は白黒総動員で潰す。

長いものには巻かれてそうで実は巻かれない、1本筋の通ったタヌキ!
この純粋な悪、最強感が韓国版ジョーカー誕生のごとく小気味良い。

リュ・スンボムは世界を放浪中とかで、これまた狂気のリュ・スンボムが登場する「ベルリンファイル」以来、お兄ちゃんの映画に出てないが、早く旅から戻ってくることを願って止みません(笑)
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