〖1950年代映画：人間ドラマ：小説実写映画化：日活〗
1958年製作で、井上友一郎の小説『上と下』を実写映画化の人間ドラマらしい⁉️

2024年1,752本目

• #2024年鑑賞
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これはこないだ観た『春に散る』ではないか…と思ってしまうボクシングパートだけど宝くじ争奪！から騒ぎパートが面白くて観れる。パケ的にヒロインは浅丘ルリ子なんだろうけど中原早苗のパンチの強さが光る本作。
血が繋がっていてもいなくても、お金があっても無くても…自分を幸せにするのは自分次第なのだ。

ਦ̨·͡●  ̨͡ ₎᷄ᵌ すぽんじ的チャプター　ਦ̨·͡●  ̨͡ ₎᷄ᵌ
☻蜘蛛の巣を形取った障子かっこよ！
☻インナー網を着た殿山泰司のパワセクぶり
☻自転車のれない浅丘ルリ子
☻コミカルな守銭奴ぶりが楽しい中原早苗
☻新人だからなのか歌ってる時も口笛吹いてる時も口が全然動いてない川地民夫
☻岡田眞澄が乗るオート三輪が可愛い
☻私生活で事実婚状態になった(のち破局)川地民夫×中原早苗がパンパカパーン♪と結婚行進曲(ワーグナーのほう)を口ずさむシーンは激アツ

2024/08/30Amazon Prime Video

• #90分台
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• #宝くじ
• #親子丼

1958年公開の日活映画。
新人川地民夫の魅力が光る。

話しは岡田真澄と、中原早苗が買った宝くじを、旅館の女中である浅岡ルリ子に、当たっているか調べてきてというところから始まる。

宝くじ売りである浅岡ルリ子の父親が、これは10等50円だね、と。
しかし、のちにこの宝くじが1等の200万円だと気づき、岡田真澄に伝えようとしたが、2人はすでに出発していた。

そのことがニュースになり、岡田真澄は中原早苗との関係がバレるのを恐れ、父親が理事長をする美容学校で用務員をする叔父である大坂志郎に宝くじを取りにいかせる。
そんななか、当選者を名乗る偽の２人組、西村晃と菅井きんに絡まれていた浅岡ルリ子を大坂志郎が助ける。そして、父親が危篤だと連絡を受け、駆けつける大坂志郎と、浅岡ルリ子。しかし。宝くじのゆくえは。

そして話しのメイン。大坂志郎には3歳の頃迷子になり、それ以来どこにいるかわからない息子の薫がいる。いつか帰ってくると信じて。

そこに大阪に住む義理の弟小沢昭一から薫が大阪で見つかったと。さっそく駆けつける大坂志郎。薫はボクサーであった。大坂志郎も元チャンピオン。川地民夫のボクシングを見てあのボクシングは俺の息子だと。

そして東京に戻り、川地民夫にボクシングを教える大坂志郎。

旅館の主人に宝くじを狙われ、ちょっかいを出された浅岡ルリ子は、旅館を出て、大坂志郎、川地民夫と3人でくらすことに…

宝くじの話しと、大坂志郎と川地民夫のドラマが上手く絡んでいて、とても面白い映画だった。

ただ前に観た清順監督の「俺に賭けた奴ら」
に比べるとやはり、ボクシングシーンなど迫力に欠ける。やはり清順監督はすごいと感じつつも、しかし、川地民夫と浅岡ルリ子の初々しい演技、大坂志郎の素晴らしさで大満足。

ラストはさわやかな感動。
川地民夫がランニングする後ろから犬が走ってくる絵が素晴らしい。

この作品の中原早苗がまたいい。悲劇が襲うがなんかあっけらかんとして逞しくて。

日活映画×ボクシングまたまた傑作だった。