真っ黒こげ太郎

クライモリ/間違ったターンの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.0
お久しぶりの血みどろホラー!!!

今回は山奥に住む異形殺人鬼の恐怖を描く!!!!
って、「ヒルズ・ハブ・アイズ」と内容がそっくりなんだけど、もしかして今作が元ネタ?w



ウェストバージニア州の奥深い森。
医学生のクリスは急いで隣町に向かうためにベアマウンテン街道なる砂利道で車を走ってたが、途中でタイヤがパンクした車にぶつけてオシャカにしてしまう。

車の中にはキャンプしに来て立ち往生していた若者達がいた。
クリスと若者達は助けを呼ぶために山を下りることに。
そんな中、掘立小屋を見つけたので中に住む人に電話を借りるためにお邪魔することに。

だが、その小屋は近親相姦によって生まれた、異形の殺人鬼一家の根城だったのだ!!!
しかもタイミングが悪いことに、殺人鬼一家が残った仲間を殺してお持ち帰りしてきた!!!
一行はどうにかして異形一家の家から逃げ出そうとするが…。



山奥で道に迷った若者達が、異形の殺人鬼一家に襲われるスラッシャー・ホラー。
やたら沢山のシリーズやパチモンタイトルが出てる「クライモリ」シリーズの記念すべき(!?)一作目。

最近スプラッター成分が不足してた気がするし、何でも2作目がかなり過激なスプラッター物と聞いて2作目と共にまとめ借り。
(ただ、3作目以降の評判が悪いのでそっちを見るかどうかは…考えさせてちょうだい。w)


話は超単純。
「キャンプしに来た若者達が旅行先で殺人鬼一家に襲われる」という、まんま「悪魔のいけにえ」や「ヒルズ・ハブ・アイズ」とかで良く見たお話。wwwww
(何でも今作は「サランドラ」なる映画を元にしたような映画らしいが、見てないので詳しくは分かりません。)
でも、内容自体はテンポが良く見せ場となるシーンも多めで、ツボを押さえた展開も多いのでシンプルに楽しめる。

30分も経たない内に主人公と殺人鬼との追いかけっこになだれ込み、そこからはハラハラドキドキの展開の連続。
殺人鬼は銃や弓や刃物で武装して、容赦なく若者を狩りまくるので、主役以外はポンポン死んでゆく。w
主人公グループはどう見ても主人公な男が真っ先に負傷したり、助けになりそうなキャラがサクッと逝ったりするので、緊張感もまずます。

グロシーンはそこまで激しくはないが、しっかり損壊した死体を移したり、弓がブッ刺さったり有刺鉄線で顔面を切り裂かれたりとそれなりに血みどろでグログロなので、スプラッター度数もそこそこ。
(スプラッター初心者やスプラッター入門には良いかもしれないね。)

少々ダレる場面こそあるものの、電波塔とその周囲での逃走劇は意外とハラハラするし、クライマックスの殺人鬼との戦いも派手なアクションで盛り上がる。


あちこち盛り上がる場面が多く、スラッシャー・ホラーとしてはしっかりした手堅い内容で飽きずに楽しめるが、やはりどこか弾けた要素が足りないのは勿体ない。
スプラッターはそこそこ、緊張感も恐怖感もそこそこ、内容も中々…と良い所は多いが突き抜けて「素晴らしい!」と思える部分が少ないのはちょいと残念。
自分もこういう映画を見すぎて、普通に手堅い出来なだけじゃ満足出来ない体になっちまったんだろうか…。


まぁ、これは単に自分がスプラッターホラーに慣れ親しみすぎてるだけだと思うし、作品自体もごく普通に楽しめる出来なので、スラッシャー・ホラーが見たい人からスプラッター初心者の人まで幅広く楽しめると思う。

この手の映画が好きな人ならそれなりに満足できると思うので是非。

なお、次回作はかなり過激な内容になってるらしいので楽しみ。
ただ、3作目以降の評価がズダボロっぽいので続けてみるかどうかは微妙ですが…。