このレビューはネタバレを含みます
中学校教師の主人公のもとにかつての同級生の探偵が訪ねてくる。彼はやはり同級生でサラリーマンの男の行方を捜していた。主人公は成り行き上探偵の捜査に巻き込まれていくのだが…という話。
撮った作品全ての脚本が超ハイレベルな内田けんじ監督の第2作目。後年には名探偵コナンの劇場版の脚本まで書いている。
それまで示していた前提が全てひっくり返るストーリーが特徴で、本作でも開始1時間時点とラストで騙される快感が味わえる。特に1時間時点のどんでん返しは、役者の演技があまりに通常テンションのまま提示されるため、本当に頭の中がハテナでいっぱいになってしまった。大泉洋、堺雅人、佐々木蔵之介と個性派で固められており、誰が仕掛人でもおかしくなクセのあるキャストなので中々先が読めない。冒頭の回想シーンのミスリードはもう騙される率100%なのでは?
どんでん返し系のジャンルながら、お話自体はとても爽やかな内容なので、後味の良い終わり方なので人にもオススメしやすい。