アクション&ノワールでお馴染みのジョニー・トーのカンフーアクション。

上京してきた青年が頑張って働いたり、得意のカンフーで悪いやつをやっつけたりするが、彼の純粋無垢さが悪代官の目に止まり、悪用され、彼自身も知らず知らず悪の方に傾いてしまう…という中々見応えのあるお話。

登場人物がわりとあっさりバンバン死んでいく様と最終局面に至るまでの悪役の魅せ方に引き込まれる。基本は話暗いのに、たまに見える明るさがあり、それもまた後半の怒涛の展開とのギャップを生み出す。これは分かりやすいし、面白いと思う。エンターテイメント性の高いアクション！

主演のアーロン・クォックのイケメンさもたまらん。現代日本の人気イケメン俳優でいてもおかしくないレベル。しかも、可愛さも兼ね備えてる。たまらんな(笑)

本筋のストーリーは面白いけど、なにかと主人公にイライラしてしまう😂💦
子供すぎる主人公を受け付けられないそんな汚い大人になってしまった私です😅

• #たくや_2021年鑑賞
• #たくや_Netflix

ティ・ロン祭り③

「『断罪』見たし、『裸足』も見るか…」
ぐらいの軽い気持ちで見たら、

ド…ド…ド…ド傑作やんけ！！！
これホントにショウブラ作品？笑

身寄りも学もない “裸足” の少年クワン（アーロン・クォック）は、亡き父の友人デュン（ティ・ロン）を頼って街に来た。
そこで彼の勤め先である染物工場で働くことになるが、案の定ライバル会社との争いに巻き込まれ…

まずアーロン・クォックさんがイケメン！
なのにカンフーもキレキレ過ぎる！！足技の速さと綺麗さに関してはジャッキー超えじゃない？
…もう「天は二物を与えず」とか嘘じゃん。ましてや俺、一物ももらってないけど？

でも、学がなく純粋過ぎるが故、敵側に買収されたり騙されたり、顔中キスマークが付いた姿を好きな人に見られちゃう、脇の甘い困ったちゃん。

そんな彼を助けるティ・ロン兄貴と、マギー・チャン演じる女社長との大人の恋愛がマジで泣ける。相合い傘のシーンは、ちあきなおみが流れるんじゃないかってぐらいのエモさ（それっぽい歌、流れます笑）。

さすがジョニー・トー監督である。主人公が困ったちゃんでも、脇をしっかりさせることでドラマを大いに盛り上げる。悪役のクズさも『ロボコップ3』かよ！！

そして、兄貴がクワンに父の奥義を伝授するシーン！！

映画やゲーム、アニメなど、奥義伝授の方法は様々見てきたつもりだけど、ここまで凄いのは見たことない！！
あまりにも凄過ぎて笑っちゃうし、近所迷惑過ぎるんだけど、ここも泣けるんです…

クライマックス、クワンがその奥義を披露しながら、最後まで “靴” にこだわるシーンで涙のダムが決壊しました。何なら今レビュー書いてるだけで涙目なんだが？笑

泣けて、笑えて、興奮する…！
ジョニー・トー監督の魂の奥義、しかと受け取ったぜ！


ここで今日の真田広之News!

・5月21日：『アーミー・オブ・ザ・デッド』
・6月18日：『モータルコンバット』
・9月公開：『ミナマタ』← New!

ということで、緊急事態宣言の映画館休業は悲しいけど、乗り越えればSANADA ×3のヒロユキ祭りですよ！

• #ネトフリモア大統領
• #大統領と香港映画
• #カンフー大統領

後にノワールやガンアクションのハードボイルドな作家性で世界的な映画監督になるジョニー・トー監督のカンフー映画です。
カンフー映画というジャンルで、83分という上映時間は、プログラムピクチャー的な作品ですが、時として圧巻の傑作も生み出されます。
そんな作品の一本が本作。
物語はカンフー映画らしい対立する者たち、抑圧された者の爆発が描かれています。
本作が秀逸なのは、キャラクター達のサイドストーリーの広がり方。
切ない、泣けるカンフー映画であり、まさにジョニー・トー監督の代名詞の演出が素晴らしいです。
『イップマン』以降、改めてカンフー映画が見直されていますが、ブルース、ジャッキー、ジェット、ドニーといったカンフー映画以外にも、時としてそれ以上のカンフー映画がある事を知ることが出来ます。
映画は広く観ていないと思わぬ名作を見逃してしまうので、常に目を大きく開いていないといけませんね。

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