夏の遊びを配信している動画配信サービス

『夏の遊び』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

夏の遊び
動画配信は2025年6月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『夏の遊び』に投稿された感想・評価

3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-128 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋ジャン=リュック・ゴダールが最も美しい映画と評したベルイマン初期の傑作です。ベルイマン自身が学生時代に書いた小説「マリー」を自身で脚色、あるプリマ・バレリーナの過去の苦い恋物語が描かれます。フラッシュバックが多用され、日記を下に回想する主人公の女性マリーが、現在と過去を行き来しながら最後に未来の答えを見つけ出す、そんな物語。モノクロながらキャメラに瑞々しく捉えられた北欧の夏がほんとに美しく、さらにバレエのシーンも美しい。ベルイマンの美しい映像はこの時期からもう十分に堪能できます。

🖋レコードジャケットの落書きが動き出すほどの恋の喜び、見事に“生”を感じられるシーンです。この美しい時代の“生”とヘンリックを亡くしてからの暗い“生”、そしてヘンリックや乳癌を患った叔母が醸し出す“死”の対極のイメージを操りながら巧く“生”と“死”の苦悩を描いています。

🖋そして、全ての“生”と“死”を肯定して今の自分を前向きに生きることを選んだラストシーン、爪先立ちになってキスを求めるシーンはとても象徴的でほんと素晴らしいシーンですね!!

😌Story:(参考: allcinema )
公演の後、楽屋でぼんやりするバレリーナ、マリーに小包で手帳型の日記が届けられた。それを開いた彼女は、思い出に引きずられるように、毎夏を過ごした伯母の別荘の自分専用の小屋を訪れる。そして、初恋の人ヘンリックとの出会いと、“毎日が金の糸に連なった真珠のような輝き”のひと夏を思い起こす。13年前のことだ。自分が死ぬなどということは考えられず、彼女に関心を持つ伯母の友人エルランドを“おじさん”とはねつけていた頃、ヘンリックとの海辺での抱擁は永遠にも思われていたのに、彼は、彼女にいい所を見せようと崖から海に飛び込んで全身打撲で危篤状態に陥り、彼女とエルランドに看取られて死ぬ。と、すかさず、彼の日記をポケットにしまい込んだエルランドは、マリーを抱き締め求愛するのだった。そして、再び現在。母屋を覗くマリーはそこで待つエルランドに会う。短い会話で、彼と彼女の仲がはかないものに終わったことが観客には判る。彼は復縁を望み、日記を送って呼び寄せたのだが、マリーはそれを拒み、劇場へ帰る。また楽屋の鏡を前にぽつねんと座る彼女がいる。同僚が化粧を落とすのが怖いのかと冷やかし、舞台監督がコッペリアの扮装で現れ、彼女の踊り子としての衰えを容赦なく指摘した上で励ます。そこへ、現在付き合っている新聞記者が現れ、彼と口論しながらも彼女は、自分を理解してくれ、とヘンリックの日記を渡す。晴れ晴れした気持ちで化粧をぬぐった彼女。そして、翌日の出番の前、舞台袖に現れた記者は無言で彼女を抱く。キスするためつま先立ちした彼女はそのまま舞台に出ていく……。

🔸Database🔸
・邦題 :『夏の遊び』
・原題 :『Sommarlek』
・製作国 : スウェーデン
・初公開 : 1951
・日本公開 : 1992/09/26
・上映時間 : 90分
・受賞 : ※※※
・監督 : イングマール・ベルイマン
・脚本 : イングマール・ベルイマン、ヘルヴェット・グレヴェーニウス
・原作 : ※※※
・撮影 : グンナール・フィッシェル
・音楽 : エリック・ノードグレーン
・出演 : マイ・ブリット・ニルソン、ビルイェル・マルムステーン、アリフ・シェリーン

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
スウェーデンが世界に誇る映画作家イングマール・ベルイマンの初期の傑作。ベルイマンが小学生の時に書いたという小説「マリー」を、自ら脚色。後の名作「野いちご」(1957)を彷彿とさせるフラッシュバックを使用し、あるプリマ・バレリーナの過去の苦い恋を描いた。新聞記者ダビッドと結婚するか、バレリーナとして仕事を続けるかの選択に悩むマリーのもとに古い日記が届き、それを読んだマリーは少女時代を過ごした思い出の地を訪れる。当時、バレエ教室の生徒だったマリーは、ヘンリックという学生と出会い、恋をするが……。「ベルイマンの黄金期 ’50-‘60年代 6本の傑作」(2014年7月26日~8月8日)にてデジタルマスター版で上映。2018年の「ベルイマン生誕100年映画祭」(18年7月~、YEBISU GARDEN CINEMAほか)でリバイバル上映。
ちょうど10年前の今日、20世紀を代表する映画監督2人が立て続けに死去し、世界は深い哀しみに包まれました。
一人はイタリアが生んだ巨匠ミケランジェロ・アントニオーニ監督。
そしてもう一人は世界三大巨匠に数えられ、スウェーデンが誇る映画監督イングマール・ベルイマン。

ベルイマンのキャリアの中でも初期の傑作として称賛され、以後のスタイルが確立される雛型にもなった「夏の遊び」

プリマ・バレリーナとして活躍する主人公マリーが13年前の悲恋を回想することで、鬱ぎ込んだ状態から解脱してゆく姿をメロドラマ風に展開してゆきます。

かつてバレエ学生だったマリーが夏の休暇中に出会ったヘンリックと恋に落ち、
北欧の美しい島で甘美な日々を過ごした思い出が瑞々しく綴られる映像譚。

しかし永遠にも思えたひと夏はある事故で一気に打ち砕かれ、マリーは心に壁を作ることで以降ずっと生気のないバレリーナ生活を送ることに。

不吉な予感はそれまでの華やかな"生"を絶望に満ちた"死"へと変貌させ、人は止めどなく流れゆく時間によって"若さ"を失い"老い"てゆく。
それでも過去に囚われず、未来に悲観せず、今を生きるというテーマは、ベルイマンにとっても若さと自身の実体験による青春時代が与えてくれた教訓だとも云えます。

また劇中で恋人が野いちごを食べるシーン(野いちご)や余命宣告された老婆が神父とチェスをするシーン(第七の封印)など、
以降のベルイマン作品のテーマに基づく原型もこの頃から散りばめられています。

きっと光を取り戻したマリーは「白鳥の湖」を見事に完走し、場内に立ち込めていた臭いは綺麗に消え去ったことでしょう。
3.7
海辺のシーンが多くて水の描写はとにかく美しかった。

若くて何もかもが瑞々しい男女が美しい海辺の別荘で清らかに愛を育むことで、もう何もかもが神様に守られているような錯覚に陥ってしまうことがあるけれど、そんな予定調和なんて残酷に打ち砕くほどにベルイマンの眼差しは容赦ない。

どうしようもない苦しさや後悔の何もかもを回収して修復できるわけではない。
むしろ大半の場合はそんなどうしようもなさをなんとか傷として残しながら大人になっていってしまうものだ。
この主人公のマリーもバカンスでひと夏の遊びに身を委ねただけで何も間違ってはいない。
ただのひと夏の恋の思い出が忘れられない暗い重みに変わり、その後13年間の人生観まで変えてしまうのだけど、マリーにはバレエがあったことが救いだったのだろう。
心の壁を仕事にしてしまうのは生き方としては本当の正解だとは思わないけど、やはり私がマリーでも恐らく同じようにしてしまうだろうなと思う。

実のところ、マリーもヘンリックもそしてあの新聞記者も性格が好きではなくて実を言うと今まで観てきたベルイマン作品の中では一番入り込めなかったというのが正直なところ。

『夏の遊び』に似ている作品

小さな兵隊

上映日:

1968年12月31日

製作国:

上映時間:

88分

ジャンル:

3.6

あらすじ

アルジェリアがフランスの植民地支配から脱しようとして戦ったアルジェリア戦争の時代。中立国のスイス・ジュネーブには各国の諜報員が暗躍していた。表向きはカメラマン、実はスパイのブリュノは、魅力…

>>続きを読む

春夏秋冬そして春

製作国:

上映時間:

102分

ジャンル:

3.8

あらすじ

山奥の湖に浮かぶ寺で暮らす老僧と幼子。幼子は無邪気ないたずらから魚を殺め、それを見ていた老僧は彼の寝ている間に石を背負わせ、罪を気づかせようとする。やがて幼子は17歳となり少女に恋をする。…

>>続きを読む