ライオンは今夜死ぬの作品情報・感想・評価

ライオンは今夜死ぬ2017年製作の映画)

上映日:2018年01月20日

製作国:

上映時間:103分

3.7

あらすじ

南仏ラ・シオタ。年老いた俳優のジャンは、昔愛した人を訪ねて古い屋敷にたどり着く。誰も住んでいない屋敷の中では、地元の子どもたちが映画撮影ごっこをしていた。子どもたちと共に映画撮影をはじめるジャン。撮影が進むにつれて、ジャンの元妻ジュリエットとの関係が次第に明らかになっていく…。

「ライオンは今夜死ぬ」に投稿された感想・評価

生と死が押し寄せる。

美しい空と太陽の下、
清々しいような、
不気味なような。
emily

emilyの感想・評価

3.9
南仏コート・ダジュール、老年の俳優ジャンは死を演じられず悩んでいた。撮影が中断され、かつて愛したジュリエットの暮らしてた屋敷を訪れる。そこで彼女の若いままの幻覚を見、


ドキュメンタリーのようにカメラが寄り添い、鏡越しのジャンを映し、生と死を交差させる。港町の海の青、街並み、青を基調とした色彩は瑞々しさと寒々しさが交わり、不穏な音楽が異なる世界を埋め合わせる。

かつて愛した女性が住んでた家 無音でゆっくりとカメラが追う。陰影が美しく、浮かぶ真っ赤の花、生活臭のないその空間でホラーのような空気感を出し、青を基調とした壁紙、洋服、室内灯で過去を照らし、幻想は確実に男を死を感じさせ、子供達との日差しの中での時間が真逆の生を感じさせる。

映画を撮ってる子供達、そこでは"演じる"事でなく自由な感情が溢れて生で満たされている。純粋なインタビュー、彼の過去が子供達の映画により蘇る。ブルーを基調しながら子供達との時間にはユーモアと生があり、きらびやかな光に包まれる。思い出は勝手に美化され、美しいものとして生き続ける。その止まった時間を動かし向き合い、自分の生と死を見つめ直すきっかけとなるのが、子供達だ。生きることは死ぬこと。死は生きた先に訪れる。そう生きないと死は来ないのだ。生と死と老いと若さ。両極のものが詩的に絡み合い、喜びが満ち溢れる。
昔に死んだ恋人の幽霊を見るおじいちゃん俳優。
【昔と今と現世とあの世があいまいになる。】【人生が始まったばかりの子どもたちはうるさいほどに生きている。】
その対比が良いですね(^^ゞ
死とは何か、この映画は答えを示さないが、ただ映画を撮る素朴な楽しさを描く。
またそれが良い。
感想川柳「一周した ヌーヴェルヴァーグの 素晴らしさ」

レンタル店でパッケージ借りでした。。φ(..)


南フランスのコートダジュール。かつて愛した人を訪ねるためやって来た老齢の俳優ジャンは、ある古い屋敷にたどり着く。誰も住んでいないその屋敷では近所の子どもたちが映画撮影ごっこをしており、ジャンも加わることに。撮影を進めるうちに、ジャンと元妻ジュリエットとの関係が徐々に明らかになり…というお話。


諏訪敦彦監督も、ジャン・ピエール・レオーも知らないけど、なんとなくパッケージが気になって借りてしまいました(笑)(;゜∀゜)

むしろジュリエット役のポーリーヌ・エチエンヌの方が『ジュリーと恋と靴工場』見たから知ってるわ。(。´Д⊂)

『ヌーヴェルヴァーグ』という言葉すら聞いたことしかないくらい不勉強((((;゜Д゜)))簡単に言うと『即興演出』『同時録音』『ロケ撮影』で助監督など下積み経験なしでデビューした若い監督たちの作品。

公式サイトを見たら理解が深まりました。
http://www.bitters.co.jp/lion/

この系統の作品はなかなか奥が深い。(´・c_・`)子供の撮ってる映画の出来云々は問題じゃなく、ワークショップから選ばれた子供たちの、予想もつかない発想とジャンのアドリブが合わさった化学反応が見所か。(/≧◇≦\)

自分は『死』といえば何を(誰を)思い浮かべるかな…?(゜ロ゜)

というか自分は観るばっかりで作りたいと思わないのか?と自問自答した。(゜゜;)


気になるセリフ
『希望は人を生かすが育てない』『秘密を大事にせよ。賢人は狂人ほど美しい夢を持たぬ』


んでまず(^_^)/~~
Tak

Takの感想・評価

3.8
冒頭…ダースシディアスみたいな風貌のレオーにびっくりしてしまったが、
「大人は判ってくれない」から60年も経ってるんだね。
そりゃお爺ちゃんになるよw

子供たちがとにかくいい。
大きい子も小さい子も男の子も女の子も入り混じって、
無秩序にわちゃわちゃしてるだけで嬉しくなってくる。
試写のときの彼らの純真無垢な笑顔が、もうたまらない。
映画って素晴らしいねやっぱり。
ライオンの唐突な出方と説明なしの扱いが良い。恋人の幽霊は情念がありすぎてちょっと。
子供たちを地で喋らせる演出は流石といった感じ。
あとジャンピエールレオが乗らないから芝居しないとか眠いから仮眠するとか子供相手に容赦がないのが笑える。
Haruka

Harukaの感想・評価

3.6
最初の15分で、すーっと引き込まれた。主人公の深すぎる表情と、取り憑かれたような雰囲気を見つめてしまう。

そのまま淡々と進むのかと思いきや、子供達の登場により、画面にみずみずしさが宿る。
死について考える老人と、無邪気な子供たちの比が面白い。
頭のおかしな浮浪者扱いだったのに、だんだん子供達から慕われていく様子が良かった。ジャンの、子供達に対する優しさと敬意を子供はちゃんとわかるんだね。
南フランスの美しい色彩と、ちょっとぼかしたような撮り方が印象的。
死者や妄想を怖いものとして描かず、神秘的で美しく撮るあたりがジブリっぽい。ていうか日本ぽいのか。なるほど日本人監督。
主演俳優の演技とオーラが凄すぎて、すっかりやられました。
りな

りなの感想・評価

3.7
存じ上げませんでしたが脚本が日本人のお名前で、でもすごくフランスっぽい映画でした。美しい景色、子供達。美しいストーリー。年齢は様々だけどこの子供達の頃に戻りたいな。素直で純粋で恥やプライドが確立されていなくて、この頃にしか磨けない輝きを放ち、謳歌している。子供達とジャンのやりとりも優しくて可笑しくて、愛を感じました
「大人は判ってくれない」から60年以上、ひとりの人間の生き様が脈々とフィルムの中に残ってるってすごい。もはや役柄≒人生で、フィクションの中に常にドキュメンタリー要素を孕む。

それはレオーに纏わるものに限らず、劇中でワキャワキャと映画制作する子供たちの要素も含まれる。実際に自分たちで考え、話し合いをする中で発見した“映画”をつくっていく。そんな本物の空気感が美しい映画でもあった。

年老いた俳優は、死を演じる難しさを感じていた。撮影の休みを利用し、かつて愛した女性ジュリエットの家を訪ねることに。するとそこに、若く美しいままの姿の彼女が現れる。
郷愁に浸るジャン。少し狂気じみた妄想は、美しくも悲しいものがある。しかし映画制作中の子供たちは、その背景など知る由もなく、“おじいちゃんと幽霊の物語”を作り始める...。

急に大きな声で歌い出したり、子供に向かって、ゴリラのように果物を投げつけたり。レオーを変人扱いすることは、もしかしたらフランス人監督にはなかなかできない偉業かもしれない。
日本人監督による作品で、まだまだ生命力に溢れた73歳のレオーに出会うことができて嬉しかった。
umeko

umekoの感想・評価

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たぶん、順番間違えました。

また、5年後あたりに観たいものです。
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