不良少女モニカの作品情報・感想・評価

「不良少女モニカ」に投稿された感想・評価

yadakor

yadakorの感想・評価

3.0
周囲の抑圧と戦って駆け落ちするモニカの話
反抗期の話と切り捨てることもできるし、大袈裟に言えば反ファシズム的リアリズムと考えることもできるが、ベルイマンがどう考えたにしろ、この映画には夏のストックホルム特有のみずみずしさとユーモアが溢れていると思った(夏のストックホルムは暑い日の日中でもせいぜい25度程度らしい)

水辺の食事シーンはこの時代からか
あいの

あいのの感想・評価

4.0
「不良少女」という言葉から想像した印象とだいぶ違っていた。魅力的なモニカは男性からの誘惑も多く生きづらそう。ハリーという純粋な少年と出会って恋に落ち、社会の喧騒から離れることを選ぶ。自然の中でだんだんと解放的になっていくモニカを見て、「世間の目を気にせず自分をさらけ出して好きな人と一緒にいれる」ことを恋愛の一番輝ける時期に満喫していて羨ましいと正直思ったし、彼女の自由さに元気を貰った。といっても彼女の見た目はキラキラしていくといくどころかどんどん薄汚れて野生児みたいになっていくんだけど笑。女をこんなに(一般的な意味で)美しく描かない作品ある?笑 でもこの野性こそ彼女の若さの象徴であり彼女の「夏」だったのかもしれない。
結局自由な生活も長くは続かず、「社会復帰」のパートに入るんだけど、ハリーは堅実に生活を構築しようと努力するのに、モニカは全く復帰できてなくて現実の文句ばかり。彼女の不満はどこに根ざしているんだろう?彼女はいったいどこに向かいたかったんだろう?ベルイマンの映画名物のクローズアップが初期作の本作にも使われていたけど、あの夏の日々に彼らは本当にお互いを「見て」いたのだろうか?といったことを考えてしまう。ベルイマン作品には分かり合えない人たちのぶつかり合いがよく描かれるけど、彼らはそれ以前のところで止まっているような気もする。
でも私はあの夏の2人に、何よりもモニカに会いたくてこの作品をまた観てしまうだろうなと思った。

やっぱベルイマン大好きだな…
これ見た後ノン・フィクション見たら自分もこんななるんじゃないか不安で憂鬱になる。
ひろ

ひろの感想・評価

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不良少女モニカと過ごしたハリーの夏だった。

ハリーのアレの方がすき
HAL2016

HAL2016の感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ベルイマンとは言え描かれた内容は今や不良少女とは呼ぶことすら出来ない子育て放棄の母親の話。取り立ててどうのこうのという内容でもなく。。。宗教感が絡むと理解が難しいのですが際立った作品ではないことは確かです。
U

Uの感想・評価

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2019.12.23 DVD #216

『映画のなかの「北欧」—その虚像と実像』によれば、『不良少女モニカ』は、ペール・アンデシュ・フォーゲルストゥルムよる若者の生態を描く小説『モニカと一緒の夏』が原作であり、スウェーデン社会民主主義労働党の週刊誌に連載として再録された際にエーリック・パルムクヴィストという画家が挿絵を描き、ヴィジュアル的な側面を持つようになった。監督のベルイマンもこの小説の挿絵を参考にしていたらしい。
モニカのカメラ目線はこの辺りに起源がありそう。
モニカ、ブスだなと思った。ヌーベルバーグが大好きな映画。田舎のファム・ファタール、中盤言葉少なになって、川辺の生活をはじめ、窃盗を企み、森の中を争う。ネオレアリスモっぽい虚しさ。
いよいよ、モニカが職場,実家,旅行先,新婚先のどの地点にも着地せず、赤ん坊を残したまま物語は終わってしまう。
Jasminne

Jasminneの感想・評価

3.2
映像美はまるでBBCアース。水の粘度まで映し出すきめ細やかな映像美。
そして内容はヤングアダルト、YAですよ。一次大戦の頃まで世の中には大人と子どもしかいなかった。働くようになったらみんな大人。ちびちゃんも大人。
学生という身分が誕生して若者が生まれた。働き始めたから若者になれない、そのまま大人にならなきゃいけないのにモニカはそれを拒否する。
壮絶なセクハラと家庭生活から逃げたいのに逃げる先がないモニカと言えば同情を誘うけどそれじゃ映画にならない。YAですよ。同じベルイマンの「女はそれを待っている」と併せて見る作品だな。

127
ryosuke

ryosukeの感想・評価

3.7
若いカップルのエネルギーが横溢する描写と美麗な湖畔の情景で構成される、「夏の遊び」と同系列のベルイマンの初期作品。やはり美しいバカンスシーンこそが最も素晴らしい点、それが失われた後に輝かしくも悲しい記憶となる点も「夏の遊び」と同様である。
当時はヌードシーンが物議を醸したらしいが、同時期のアルネ・マットソン「春の悶え」も同様であるところ、50年代のスウェーデン映画って割とチャレンジングな存在だったのかな。
正直お話は大したことないし、後のベルイマン作品の重厚なダイアローグからするとしょうもない痴話喧嘩にしか見えない部分もあるが、情景描写が優れているので充分見ていられるのも「夏の遊び」と同様かな。
ただ、ベルイマン作品にしてはそこまで乗れなかったのは、モニカが全く魅力的に見えないことと、DVDの画質が荒いことが原因だろうか。
ダンス会場から離れて二人だけで桟橋の上で踊るシーンの素晴らしいロングショットに、曇天の空模様がゆっくりとオーバーラップし、不穏な予感を惹起する。この瞬間が二人だけの世界の終わりの合図となり、以後は第三者の侵入によって二人の幸福な生活が揺さぶられていく。ダンス会場で見かけたレッレは当然のように回収されるが、それ以上に二人の世界に決定的な亀裂を入れる第三者は、他ならぬ彼ら自身の子供である。
序盤に初めて二人が出かける映画館で、一方は感涙し一方はあくびをするショットの中に実は既に現れていた二人のズレは次第に無視できないものになっていき、あのゾッとするような冷め切った表情のハリエット・アンデルセンのクローズアップへと結実する。
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