このレビューはネタバレを含みます
ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ、５箇所同時刻のタクシーのオムニバス。豪華な顔ぶれ。
ロサンゼルスは、コーキーのタクシーに乗ったヴィクトリアが女優に勧誘するお話。コーキーがハマってない…。顔がキレイ過ぎて粗野なキャラにはどうにも。
ニューヨークは、ヨーヨーが英語喋れない東ドイツ移民ヘルムートのタクシーに乗るお話。妹のアンジェラ含めて良かった。ヘルムートは、これじゃ言語の問題じゃなく白痴じゃないか。
パリは、盲目の女がコートジボワール移民のタクシーに乗るお話。盲目であるがゆえに得られる真理はいいとして説教くさい。盲目の女がタクシーを止めることが予想外であった自分に気付かされる。
ローマは、荒い運転のジーノのタクシーに神父が乗るお話。セリフ回しが楽しく神父の仏頂面も面白い。最後は死んでるけれども、生きてるかも、みたいな演出も楽しい。ただ死ぬほどの話かな…。
ヘルシンキは、ミカのタクシーにアキら３人が乗るお話。ミカの独白、泣いてしまうほどの話とは思えませんでした。もしかして作り話かもしれないですが、分かりにくかったです。
全体的にオチが弱く、短編としてはどうなのかと思うものばかりで、飽きずには見ていられましたが、もうちょっとインパクトが欲しかったな、と感じた作品でした。
