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にっぽん零年
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『にっぽん零年』に投稿された感想・評価

藤田敏八監督が若手時代に手掛けた伝説のドキュメンタリー作品。1968年の20歳3人=全学連の東大生、新宿のフーテン娘、自衛隊員の姿を追う。1969年に公開したが三日で打ち切りになったとされる。共同監督:河辺和夫。音楽:佐藤允彦。製作:日活。

本作のクライマックスは1968年・8月の広島。全学連の東大生が被爆した母の故郷を恋人と共に訪ねる。宿泊先の女将が被爆者で、健康の不安から堕胎し結婚を諦めた話を聞く。それまで自分の主張を喋り倒してきた学生の口が停まる。戦後23年目の夏。学生運動の基本は“反戦”だったことを再認識した。

当時の若者の姿は「にっぽん’69 セックス猟奇地帯」(1969)「新宿泥棒日記」(1969)や、田原総一朗がテレビ東京時代に手掛けた一連のドキュメンタリー番組(1969~1973)で垣間見てきた。同時代とはいえそれぞれ切り口と作家性が違い、本作からも藤田敏八監督の個性が滲み出ていたように思う。最も顕著なのは、“ふうてんのカメ狂”こと京子(20歳)が作業員のおじさんからススキの穂を取ってもらい嬉しそうに去っていく場面。何てことはない短いシーンだが、1968年を生きる彼女の境遇と純粋さが実感として伝わってきた。何だか自分の想い出のように。

劇映画の監督だけに、観やすく構成されたドキュメンタリーだった。事実を構成にハメることを嫌う向きもいるだろうし、解説書によると全学連パートには演出も加えられていたようだ。しかし限られた上映時間の中で1968年の東京の青春を俯瞰で捉えるという点では、
バランスの良い秀作だと思う。

1968年が“にっぽん零年”だとしたら、今年は“にっぽん五十五年”だ。“にっぽん”は続いてきたのか?とっくに終わっていただろうか?

※クレジットで、藤田敏八監督は「藤田繁矢」名義
※序盤に映画評論家の佐藤忠男さんがインタビュアーとして出演
※本作は2002年夏にリバイバル公開された
zokoma
-
池袋文芸地下で開催された”藤田敏八特集”で鑑賞。
製作後オクラ入りしていた作品で、当時(85年頃?)劇場初公開、と謳われていたと記憶する。
Filmarksにも記載がないが、監督は河辺和夫と藤田繁矢(のち敏八)の共同。音楽は佐藤允彦が担当していたらしい

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