日本映画で初めて“わいせつ図画公然陳列罪”で監督と配給会社が起訴された反戦エロス(判決は無罪)。監督・脚本は前年に「白日夢」(1964)が大ヒットした武智鉄二。
横田基地で売春宿を営む母を持つ“坊…
公開当時、わいせつ容疑でフィルムが押収されたり、監督と日活の関係者が起訴されたりと、作品そのものよりそっちの再度ストーリーのほうが有名になったそうな。今となっては、えぇ~っ、どこがわいせつなの?と思…
>>続きを読む変な物や事をサモ当たり前のように厚顔に描写するのが魔術的リアリズムなんだけれど。雑誌ガロ界隈つげ義春とか寺山修司の世界として有名。しかし見続けていると殆どその厚顔さの裏に悪意とかニヒリズムが透けて見…
>>続きを読む米軍基地に沿って、全裸で走るというシーンだけが話題になった作品。武智監督作の中でも、それほど面白いわけではない。本作を観たのは70年で、前年の判決で無罪になったため、再公開になったもの。武智作品は、…
>>続きを読むやりきれなく鬱屈した感情が沈殿していくやるせない作品です。
横田基地で売春宿を経営している母。
母の妹である叔母は米兵の愛人という環境の中暮らしている次郎。
表情の乏しい次郎。
それでも何か…
いかにもその観念奔逸そうな作風から今まで敬遠していた武智鉄二の監督作品をようやく鑑賞したが、予想通りエロやテーマに掲げる反米といった刺激だけは強いのに映画のテクニックは凡庸だったのでやはり受け付けら…
>>続きを読む【猥褻だからと評判になった映画だが】
(以下は17年前に書いたレビューです。)
武智鉄二監督作品。1965年製作、モノクロ。
いわく付きの映画で、ロードショウで上映された当時に猥褻だという批…
花ノ本寿(崎山次郎 -ヨコタホテルの坊や)
紅千登世(堀田静江 -堀田貞雄の娘)
村田知栄子(次郎の母 弥須)
水町圭子(次郎の叔母 由美)
美川陽一郎(堀田貞雄 -タクシー運転手)
松井康子(娼…