Jaya

精神(こころ)の声のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

精神(こころ)の声(1995年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

タジキスタン内戦へ派遣された若い兵士たちを映したドキュメンタリー。5章構成でしたが上映は4回。

第1話 動きの少ない風景に乗せてのクラシック音楽。さらに、モーツァルトなどに関するモノローグ。以降の無名の兵士たちとの対比なのでしょうか。退屈極まりなかったです。

第2話 同じ風景から始まった瞬間の絶望感。でも以降はタジキスタンの基地での若い兵士たちの様子。前半のクラシックが絶望的に合ってない。なぜかセピア色のモノトーン。意図は知りませんが、画もイマイチだし余計退屈でした。

第3話 哨所の様子。神の視点の意識なのか、雲(土煙?)を重ねるのが大好きなようですが目障りなだけ。兵士の退屈さすら伝わらない退屈。撮影と編集のセンスが壊滅的ではという気に。

第4話 襲撃された様子など。字幕の有無が一貫せずストレス。追撃砲てまさか迫撃砲のこと?別カットの音を継続する編集、意図が薄っぺらで、特に戦闘では信憑性を損なうだけで最悪。劇伴も変。

第5話 年を越す様子など。煤けたシャンパンボトルが印象的。またぞろ多いディゾルブ。ここに限っては撮影者と被写体の関係性が分かってないと成り立たないのでは?一番マシだとは感じました。

撮影編集劇伴音響、全てが低レベルのように感じました。加えて、誤字をはじめとして字幕も余りに酷い。

兵士の没個性性と、個性の発露を同居させる試みのはものの見事に失敗しているようでした。そもそもそれを成立させるための撮影のセンスが酷くない?

超一級の撮影対象を見事に食い潰してしまっているように思えて、少なくとも4回分払って観る価値は感じられなかった映画でした。
Jaya

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