らくだ

トム・ヤム・クン!のらくだのレビュー・感想・評価

トム・ヤム・クン!(2005年製作の映画)
3.5
幼い頃から兄弟のように育ってきた象をさらわれてしまった主人公が、彼らを取り戻すために単身シドニーに飛び出して、悪の組織(??)相手に大立ち回りをする!というお話です。ストーリーは至ってシンプルです。

タイというお国柄ゆえに?でムエタイがベースなのか(タイ見識が低いのでそのくらいしかわからない)、格闘シーンは足技とパルクール、そして関節技の組み合わせが主体となっているのですが、結構派手に体と足を振り回すので流麗で見映え抜群です。加えて、殺陣を繰り広げながら家具や柵、建物などをかなり景気よくぶっ壊していくので観ていて気持ちが良いんですよね。ジャッキー映画などを観て育つと家具が壊れる格闘シーンで興奮する体になります。ました。

中盤、ホテルの階段を駆け上がりながら敵をバタバタ薙ぎ倒していく5分くらいの長回し戦闘シーンがあるのですが、これがまた臨場感があってカッコいい…周りのものがバキバキ壊れていくのでこれたぶん一発撮りですよね。すごい…

いわゆる黒幕にあたる連中も、見た目完全に非戦闘員みたいな感じなのに鞭を振り回して攻撃してきたりかなりアグレッシブで油断ならない…この映画は全て格闘で出来ている…純度が高い…
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