ぎー

ファイト・クラブのぎーのネタバレレビュー・内容・結末

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

完全にネタバレになるけど、二重人格を二重人格であることがラストのあたりまで分からないように描いた作品。ファイトクラブはあくまでもその一端で、見る人をミスリードするような仕掛けは凄いと思った。不気味さとかはないんだけど、終盤まで登場人物たちの行動が理解不能。ブラッドピッドの狂気じみた演技は流石だった。凄い世間で絶賛されているけど、個人的にはよく分からなかった。当時としてはこの社会を否定し、自分を否定し、両方を破壊することを描く構図は斬新だったのかな。
まず、不眠症の「僕」が色んな病のケア集会に顔を出し、マーラやボブに出会う。全然笑っちゃいけないんだけど、病人の悩みの吐露を笑いに変えてる。
飛行機でタイラーに出会った直後に爆発事件で家を失い、タイラーとの廃屋での共同生活が始まる。見ていて「僕」の行動に理解が追っつかなかったけど、最後まで見て納得。
マーラが家に出入りするようになり、ファイトクラブの規模も拡大していく。上司の前で「僕」自身を殴るシーンの演技は凄い!
「僕」の知らないところでタイラーが騒乱計画を企画し、街中で破壊行為を行なっていく。なんか『時計仕掛けのオレンジ』とかを思い出した。
ボブが死にタイラーが姿を消したことをきっかけにタイラーの行為を見つめ直し、タイラーが「僕」自身であることに気づき、爆破テロの当日に自殺する。このラストあたりまで意味わからない映画だったけど、一気に色んな謎が解消されていく爽快感が凄かった。
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