ジョディ・フォスターの化け物っぷりにつきる映画でした。大人を翻弄しながらも、子供っぽい仕草も見せます。これから何が起こるかわからないというドキドキ感と最後のどっちかわからない終わり方、90分ちょっとの映画でしたがかなり楽しめました。

記録。
「クッキーのせいよ」

当時14歳のジョディ・フォスターが主演したサスペンス映画。『タクシードライバー』『ダウンタウン物語』と同時期の作品。

人里離れた丘に立つ白い家。
ここで暮らすのはブロンドの美少女リンと決して姿を見せない詩人の父親。明らかに何かを隠しているリン。家に訪れる家主と、その息子でありリンを狙う青年に待ち受ける運命とは如何に…。

フィルマのスコアはそれなりだけど、個人的には結構な名作。ジャケ写のイメージとは裏腹にちょっと怖い作品でもある。

なんといっても、どこか儚げで影のあるリンに扮するジョディの好演が目を捉えて離さない。なかでもラストで彼女が見せる冷たい眼差しはとても印象的で、恐ろしくも見入ってしまう魔性の魅力あり。これが14歳の女の子とは、将来のオスカー女優ここにあり、といったところか。ちなみに、おおらかな時代だったのだろうかヌードまで披露しているが、これは彼女のお姉さんが演じていたらしい。

リンをつけ狙うロリコン青年フランクを演じたのはチャーリー・シーンのお父さんであるマーティン・シーンだが、日本語吹き替えは『ウルトラマンレオ』の真夏竜。ヒーローからロリコンとは落差が凄い…(笑)

声を大にして叫びたい


ジョディ・フォスター！！

あんた実はレクター博士の事なんて何一つ怖くなかったやろ！！


死体の保存方法に精通してるうえに遺棄することにも躊躇わない、おまけに警察官を欺くことも厭わない

そして最終的には自ら手を下す14歳の少女なんてなかなかな前代未聞

こんな大胆不敵で猟奇的な役をすでに演じてたあんたに怖いものなんてないはずや！！