horahuki

ポップコーンのhorahukiのレビュー・感想・評価

ポップコーン(1991年製作の映画)
3.3
究極のギミック上映!!
学生たちがギミック付きでホラー映画上映してたら、かつて殺人シーンでガチで人を殺すという究極のギミック上映やらかした奴が紛れ込んで来ちゃうホラーコメディ。

とっても楽しい映画でした!
スティングレイから出てるDVDがプレミア付いちゃってアホみたいに高いのでVHSで鑑賞。ポップコーン+B級ホラー最高!ってな感じの内容で面白かったです。『クワイエット・プレイス』とは相性最悪ですが(^^;;

あらすじ…
大学の映画学科で脚本書いてる主人公。学科主催でハロウィンの日に廃れた劇場使ってホラー映画を3本上映するホラーオールナイトを開催することに。しかもただ上映するだけではなく、ギミックつき。若者たちがたくさん客として集まり順調に上映が始まったが、謎の人物が紛れ込んでる様子。それはかつて究極のギミック上映として殺人シーンをやってのけ行方不明となった男に似ていて…。

ギミック映画の帝王と呼ばれるウィリアムキャッスルにリスペクトを捧げた作品ですね。ウィリアムキャッスルは客に死亡保険掛けたり、椅子に電気を流したり、そして『地獄へつゞく部屋』では実際に骸骨が劇場に飛び回ったりと言った遊び心溢れる作品を撮った監督です。

キャッスルをリスペクトする映画人は多いようで、映画製作会社のダークキャッスルはキャッスル監督の作品をリメイクするためにロバートゼメキスとジョエルシルヴァーが設立した会社で、実際に『地獄へつゞく部屋』や『13ゴースト』をリメイクしてますし(批評的にはボロボロですが…)、今年の3月ごろのカナザワ映画祭ではギミック上映付きでキャッスル作品を上映してました。私も行きたかった…(T . T)

実際に本作中で上映される『モスキート』では巨大な蚊が劇場内を飛び回ったり、『驚異の電気男』では椅子に電気が流れるし、『悪臭』では悪臭が劇場内に充満します(笑)若者たちが大勢でポップコーン片手に、ワーキャー言ったりツッコミ入れたり、茶化したり、ビビったりしながらB級ホラーを見てるのがすっごく楽しそう!最後の悪臭だけは体験したくないけどね(^_^;)

そんで本筋は、客たちがギミック上映楽しんでるうちに、場内に紛れ込んでる謎の人物が悪さしないように主人公が止めようと奮闘するスラッシャー+サスペンスな展開。そんで主人公と謎の人物は何らかの関係がある様子でそこのところが重要な秘密に絡んでくるという、自身のアイデンティティを手に入れる系のお話。

正直、物語としてはそこまで面白味のあるものではないのですが、今ではなかなかできない、ポンコツB級ホラーの正しい楽しみ方を見れた気がして良かったです。タイトル通り、ポップコーン食べながらみんなと笑って騒いでツッコミ入れて。ほんと羨ましい時代です♫
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