つるみん

アエリータのつるみんのレビュー・感想・評価

アエリータ(1924年製作の映画)
3.8
日本語字幕が手書きの作品なんて初めて見ましたよ!!

これがソ連初のSF映画らしいです。
SF映画なのに終始マヌケな音楽が流れ、1ミリも音楽からSF感を感じる事はありませんでした。

火星へのロケットを打ち上げようとする地球人。一方、高性能な望遠鏡で地球人を観察する火星人。2つの舞台を交互に描きながら話が進むサイレント映画でございます。
題名のアエリータとは火星に住んでいる女王の名前です。この火星の王室みたいな所は〝キャプテンEO〟のような世界観でした。

火星=帝政ロシア
地球=革命後のロシア

といった対比が非常に分かりやすく描かれていて地球からやって来たロシア人が火星人に「革命起こしてみたら?」的な感じで扇動し自分たちが達成した革命の偉業を自分たち自身で称えている描写にはニヤニヤしてしまいます。ですからその当時のソ連の情勢などを垣間見れる作品となると非常に貴重な映画であるという事は言えるでしょうね。

うん。面白い。
つるみん

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