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冒険者たちのneroのレビュー・感想・評価

冒険者たち(1967年製作の映画)
5.0
「午前10時の映画祭」で久々にスクリーンで鑑賞。年代高めの方で一杯だったが、ちらほら若い方達も。うん、これは若い時に観るべき映画ですよ。

初見の高校生の頃から変わらずマイフェイバリットの1本。
挫折と再生、別れ、そして秘めた恋...。シンプルな物語の中に、ジョアンナ・シムカスの可憐さとリノ・バンチュラの純情、そしてアラン・ドロンの侠気(オトコギ)が満ちている。これは「冒険者たち」という名のラブストーリー、それも(見た目にかかわらず)青春ど真ん中というくらい青臭く瑞々しい。この3人以外のキャスティングでは、きっと恥ずかしくて見ていられないんじゃなかろうか。
大作ではないが、映像・音楽も含め、全てが信じられないほどの絶妙なバランスで成立している傑作だ。
ベッドシーンが皆無なのもいい。

ジョアンナ・シムカスがシドニー・ポワチエにかっ攫われた時は悲しかったねえ。バンチュラは鬼籍、ドロンも引退と、時は過ぎゆくが、この映画はエバーグリーンであって欲しい。
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