「岬の兄妹」に先行する関連作品として、開明獣さんにオススメしてもらいましたヽ(・∀・)
①
脳性麻痺の女性が登場したときはこの人がヒロインなのか?とびっくり。
対するは、中学生女子に小銭をくれないかと声をかけるム所帰りの男。
障害者の恋愛を描いたドラマはいくらでもあるけど、ここまでリアルに障害者を障害者として登場させた作品はないと思う。
ファンタジーゼロ!!
そんな脳性麻痺の女性の家に忍び込んでヤっちゃおうとする男も本当にひどい。
この作品は、そんな二人の恋愛を描いた、とてもシンプルなドラマ。
しかし、こんなにも泣けてしまうなんて…。
傑作でございます。
②
素晴らしいんだけど何て書いたらいいか分からず二回見た(一回返してから、後日改めてTSUTAYAでレンタルしてきた)。
二回見るといろいろわかるもので、
とりあえず、ヒロイン、コンジュが脳性麻痺じゃなくなるシーンありますよね。
あれは電車内で想像したのが始まりで、その後の象やインド人たちと踊るシーンも、地下鉄で歌うシーンもコンジュの想像(こうしたいな、という願望)ってことですよね。
どちらも素敵なシーンで、地下鉄で歌うシーンでなぜだか涙がポロポロこぼれてしまって我がことながら何で泣いてるのかわからなかった。
③
見直すと納得した。
そのシーンの前にジョンドゥが家族にコンジュを紹介しようとして猛反発食らって、コンジュも嫌な思いをして、初めて二人がケンカするシーンがある。
ジョンドゥは怒って一人で行ってしまうが、すぐに戻ってきてコンジュに謝り、カラオケに行く。
コンジュも歌ってと言われるが、コンジュは当然歌えない。
その後で地下鉄で歌う想像(願望)シーンにつながるのだ。
そのときのコンジュの歌の歌詞は非常に母性的なもので、包み込んであげたい、あなたのためならなんでもしてあげたい、みたいな歌詞。
突然家族に紹介されてひどい目にあったけど、ジョンドゥに悪気があったわけではなく、本当に子供みたいで仕方ない人、だけどそんなあなたが好きだよ。
そんなコンジュの気持ちが伝わってくる。
そりゃ泣きますわ。
④
その後、クライマックスで大変なことが起こり結局二人は離れ離れになり、一見バッドエンドみたいな感じもする。
しかし、ラストシーンで一人で部屋の掃除をするコンジュ。部屋はキラキラと輝いており、オアシスの絵が見える。
ジョンドゥから手紙が届き、もうコンジュは一人ぼっちではない。
もちろんジョンドゥも。
とてもポジティブなラストだと思う。
「シークレットサンシャイン」も見てみようかな♪