戦後に、日常生活に戻るも、
PTSDや、思うように進まない仕事に悩む男。
これをグレゴリーペックが演じる。

脂が乗り切っておりペック様はカッコ良い。脇をフレデリックマーチとリーJコッブが固める安心感😆。ペックの奥様役にはジェニファージョーンズ。このキャストでお腹いっぱい。

物語は深刻な部分はあるが、全体的には穏やかに進む。見せ所ははっきりしている感じもあり、重厚なドラマを観たなあ！という満足感に浸れた。

ペック演じる旦那目線となっているので、その点でジョーンズ演じる奥様の心境の変化は想像するしかないところはあった。

戦地にいるものも、
残されたものも、
明日は我が身となると、
その時に別の大切なものが現れると、
やはり距離は障壁になってしまうかなあと。

子供たちの存在が結構シュールだった。

素晴らしい最後の5分に人生で1番大切な事がが詰まってた
正直この映画長くて2時間半のうち2時間は戦争を経験した、なんてことないアメリカ男の半生を切り取っただけだから、かなり退屈だと思う
2時間はあくまで、プロローグみたいな物で残りの30分で人間の深い心理を見つめ直させてくれた

グレゴリーペックの社長はかなりの人格者だけど、若い時に人を愛することなく仕事人間として生きてきたから、この歳になって、人を愛そうとしても、なかなかうまくいかない… 儚い…

俺はこうSFとかも悪くないけど、人の心理の深いところを描いた映画がすきだからこういう、なんてことない映画も好きだ

あまり映画を観ない人にはオススメできないが、普段から映画を愛している人にはオススメしたい！

一見幸せそうなエリートサラリーマンが直面する苦悩。
戦争体験は人を変えてしまうけど、この主人公は常に正直に誠実に生きていこうとしている。
悲観的に描いていなくて希望があった。