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青年の樹
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『青年の樹』に投稿された感想・評価

石原慎太郎の原作を弟・裕次郎が演じる青春篇。やくざの子として産まれたが故、「正しい人」であろうと大学に進学し、自分を模索する中で様々な境遇の若者と出会い苦悩する青年の姿。慎太郎らしいインテリを自問するような物語に、社会派エッセンスがまぶされている。

貧しい港湾労働者の青年が裕次郎の対局として描かれ(とり仕切るやくざが裕次郎の父、芦田伸介)、彼が学生運動からテロルへと走ったり、ヒロイン・芦川いづみの母が汚職政治家の二号だったり、戦後世代が旧来の「家」や大人社会とどう向き合うかが本筋で、東映任侠映画のような爽快感は無い。
最後はやくざ抗争の後、跡目を継いだ裕次郎が退学になり、それに学生達が抗議し行軍する所で終わるんだが、これがどうにも座りが悪い。日活は組合が強かったからそれを感じさせる気もするが、連帯しちゃったら個の自立にならなくね? ていう。原作はどうなんだろう。

もっとも時代は60年代初頭、まだ学生運動の末路も知らない時代。まだまだ家族幻想があったろうし、事実この物語の中では、北原三枝という義姉を見つけていく辺りは血縁の物語でもある。
しかし舛田監督の映画では女は目立たないね。笹森礼子がニュースターとしてお目見えしているが地味な役。
あージャンル的には一応「任侠・ヤクザ」映画にあたるのか。大スター石原裕次郎だし、原作は兄の慎太郎だし、北原三枝と芦川いづみという二大看板女優も共演してるし、そらあヒット確約、舐めプになるよな。典型的な日活のプログラムピクチャーだという大前提なしで、真面目に捉えちゃならんのだよ。ここはひとつ、女優陣に免じて。笹森礼子(新人)というメッケモンもあるし。
akrutm
3.3
入学した大学で様々な境遇の学生たちと交流しながら、暴力団組長である父親の跡を継ぐべきかを悩む青年を描いた、舛田利雄監督の裕次郎映画。芦川いづみは、裕次郎の同級生で、黒い噂のある政治家と母親の関係に悩む有名料亭の娘というヒロイン役を演じている一方で、北原三枝はその姉という少し引いた役になっている。何ともぎこちない演技で脇役として出ている笹森礼子は本作がデビュー作。

原作は石原慎太郎の同名小説であるが、裕次郎が演じる主人公としては物足りなかったのか、原作の内容(というか主人公)を改変していて、それが大きく失敗している。小説は(慎太郎自身を投影したような)主人公の青年の大学生活を描いた青春譚であり、跡を継ぐべきか悩む組長の息子は主人公の同級生の一人に過ぎない(実際にこの人物のモデルがいる)。本作ではこの二人を混ぜ合わせてひとりの主人公としたために、大学生活を描く必要性が薄くなり、結果として青春譚とは言えない中途半端なヤクザ映画に仕上がっている。そんなこともあってか、何日か経てば内容を思い出せなくなるような印象の薄い映画である。

なお、1977年には三浦友和主演で再映画化されているが、そちらのほうは原作に忠実なようである。

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