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錆びた鎖
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目次

錆びた鎖の作品紹介

錆びた鎖のあらすじ

赤木圭一郎が更に新しい魅力を爆発させて放つ豪快アクション巨篇。主題歌ポリドールレコード(C)日活

錆びた鎖の監督

斎藤武市

原題
製作年
1960年
製作国
日本
上映時間
96分
ジャンル
アクション

『錆びた鎖』に投稿された感想・評価

MOCO
4.0
「みーちゃん、この結婚やめろよ」
「なんでそんなこと言うの」
「俺の方がみーちゃんを好きなことに気が付いたんだ。
 みーちゃんだって俺の事の方が好きなんだろ」


 日活のアクション俳優として「タフガイ=石原裕次郎」「マイトガイ=小林旭」に続く第三の男「赤木圭一郎」が“渡り鳥”シリーズの斎藤武市監督と初めて組んだ映画です。
 と、言っても1960年のこの作品以降の1961年に2本の作品に主演した後、撮影の合間に撮影所で乗り回したゴーカート事故で21歳という若さで赤木圭一郎さんは亡くなっています。
 その風貌から「トニー(トニー・カーチス)」「和製ジェームズ・ディーン」と言われた俳優です。
 

 横浜港の荷役を扱っている長岡企業の社長・長岡康三郎(小沢栄太郎)には康三郎の会社で働く長男健一(小高雄二)と大学生の二男英二(赤木圭一郎)の二人の息子がいます。建一はエリート、英二は学校が休みの間沖仲仕の中に交ざって働く沖中仕に信望のある若者です。
 ある日健一は父から託された裏書きした二千万円の手形を奪われてしまいます。
 建一の将来を嘱望する康三郎は建一の失態を隠し自分の失敗として、プロに手形のサルベージを依頼します。

 手形を奪った男達は康三郎が黙っている訳ないと思い、手形をエサに康三郎を料亭に呼び出すと酒に薬を混ぜ薬殺し、知り合いの医者の所に運ばせ心臓麻痺の死亡診断書をでっちあげます。

 数日後株主総会で健一が満場一致で新社長に選ばれたところに、手形を持った水原(大坂志郎)という男が現れ専務の役職を要求します。
 専務に収まった水原は極端な営利主義に切りかえ、精神的にも肉体的にも沖仲仕たちは追い込まれていきます。そんな中、若い政吉が鉄梯子から落ちて死ぬという事故が起き、沖仲仕たちの不満は爆発寸前です。英二達の抗議で健一ははじめて事実を知り、水原を会社から追い出そうとするのですがそれには小切手を買い取るため二千万円の金が必要なのです。

 健一は金作に奔走するのですが、父に世話になった同業の男すら助けてくれないのです。
 健一は肉体関係にある秘書の加奈子から以前社長に同行してキャバレー“スタンキイ”に行った時社長がスタンキイのママにお金を融通してもらっても良いくらいだと言っていた。という話を聞きます。

 建一は「困ったときはスタンキイのママを訪ねろと父に言われていた。2,000万円貸して欲しい」とママを騙すのですが「あの男が私にお金を貸せなどと言うわけがない」と笑われ、ママは建一は知っていると思い込み英二が自分の子供であることを話してしまいます。

 金作のつかない建一は恋人の学生美枝(笹森礼子)と結婚したいと言い出します。嫉妬した加奈子は英二に建一の婚約は持参金目当てと話します。
 英二は建一をなじり二人は殴り合いの喧嘩になり、英二は「お前の存在はお母さんを苦しめている、お前はスタンキイのママと父の間にできた子だ」と言われ家を飛び出しスタンキイのママを訪ねます。
 
 英二は2,000万円の融通をママに頼むのですが結局断られます。
 英二は美枝を訪ね祝福していた結婚を反対し告白をします。「みーちゃん、この結婚やめろよ」・・・

 ある晩、英二は突然複数の男達に襲われるのですが沖中仕の平太(西村晃)達の加勢で難を逃れます。
 帰る家がない英二は沖中仕の宿舎で寝泊まりし、一緒に仕事をしはじめます。
 襲ってきた男達が質の悪い松井組の面々と平太に教えられると英二は平太に松井組の中に手形盗難に関わった二人の男を探してもらいます。

 そんな中、建一は騙され爆発の可能性がある危険な液化ガスの積み降ろし作業を請け負ってしまいます。
 水原の仕業と思い沖中仕達と本社に抗議にきた英二は事実を知った上でキッパリと積み降ろしを断ります。その上で平太に腕の良い職人を何人か集めて荷揚げをして欲しいと頼みます。
 平太を含め英二に絶大の信頼を寄せている仲間が次々と立候補し、抗議に来ていた全員が「そんなこと他人に任せてられるか」と・・・一丸となった命をかけた荷揚げが始まります。

 平太は松井組の中に手形盗難に関わった一人を見つけるのですが男は心臓発作で死んでいたのです。
 英二は男が死んだ病院が父の死亡診断書を書いた病院と気付きます。

 その頃建一は「金作がついた」と水原に豪語して会社を後にし、再びスタンキイのママを訪ねます。
 スタンキイのママはお金を貸すことは懲りているのですが自分の息子の願いならと2,000万円を用意して、息子が敬愛する兄に渡したのです。

 2,000万円を手に入れる情報を得た水原は仲間に2,000万円をもった健一を拉致させます。

 加奈子から「スタンキイのママのところにお金を借りに行ったまま社長(建一)が帰らない。知っているのは専務の水原と私だけ」と連絡を受けた英二は水原を液化ガスの荷揚げ現場につれていき仲間の医者が自白し逮捕されたことを話し脅しをかけます。
 水原の自供を基に松井組が建一を拉致している現場に乗り込んだ英二達は建一を救出すると英二は組長から向けられていたライフルを奪いその銃口を組長に向けます。
 英二は父の恨みを返す引き金を引くことができず、全員が逮捕されます。
 建一と英二は首謀の(父親が色々世話を見ていた男=お金を貸してくれなかった男)同業者の元へ警察へ向かい事件は幕引きとなります。

 英二は改めてスタンキイを訪れるとスタンキイの看板は外され改装工事が始まっていました。ママは店舗を売り誰にも告げずに九州に帰ったことを知ります。

 英二が人に銃口を向けたのは一度きり、当時の日活が得意としていた無国籍アクション映画ではありませんでした。

 今回名古屋の「◯◯文化小劇場」の特別上映で鑑賞させて戴きました。
 入場料金は500円(私は知人に戴きました・感謝!)、一つおきに座る座席はほぼ満席、filmarksなんか絶対知らないだろう老人ばかりでした。

 スクリーンで観る赤木圭一郎さんはなんだかとても魅力的なお兄ちゃんでした(と、言ったものの実際は結構「あぶない」男だったようです)。
「午前十時の映画祭」だけではないんですよね。ロードショーが終わった映画にスポットを当てている企画。倖せな時間を過ごさせて戴きました。

 
横浜を舞台にした、トニーの作品としては拳銃無頼帖シリーズとは違う、裕次郎映画的な、青年の葛藤を描く若者苦悩編。
よく出来た兄・小高雄二と少年のように無邪気で一本気な弟・トニーが父・小沢栄太郎の港湾荷役会社を巡る乗っ取りの陰謀に抗い、奔走する。
「ジャイアンツ」か「理由なき反抗」かといった洋画チックな脚本は池田一朗。笹森礼子と白木マリが彩を添える。裕次郎の「青年の樹」と同じような話なんだが、舛田利雄よりもしなやかでしゅっとした仕上りになっているのは斎藤武市ゆえか。助監督に神代辰巳。
兄妹の相克はいつも物語になり易いが、本作では弟が妾との間の子である、という捻りがある。
港湾荷役の日雇いみたいな労働形態も高度経済成長で合理化され、浄化されていく様が物語の中で苦味を持ってよく描かれている。

労働者の西村晃が印象にの残るほか、「青年の樹」では昔ながらの番頭気質を演じた大坂志郎が冷酷な現代的ビジネスマンに扮し、芸幅の広さを感じさせる。
トニーの青春ものは、彼の持つ陰の部分が強く出る為、裕次郎のような快活な仕上がりにはならないのがタマに傷。
これなんだろうね。
3.0
〖1960年代映画:アクション:日活〗
1960年製作で、赤木圭一郎主演のアクション映画らしい⁉️

2023年2,418本目

『錆びた鎖』に似ている作品

青春をわれらに

製作国:

3.2

あらすじ

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