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ジャガーの眼
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『ジャガーの眼』に投稿された感想・評価

3.7
 社交界の名士マリー=シャンタル(マリー・ラフォレ)はフランスから、いとこのユベール(ピエール・フランソワ・モロ)とともにスイスへ向かう。冒頭、赤ワインのスーパー・クローズ・アップの映像がシャブロルが敬愛するヒッチコックの『バルカン超特急』ばりで、いかにも曰くありげな人々が集まるこの列車の中では、見知らぬ男ケリアン(ロジャー・ハニン)から、目がルビーのヒョウの頭の形をした宝石を託される。この曰くありげな宝石をつけ狙う集団はケリアンを殺害し、マリー=シャンタルを追い回すのだ。スパイたちが四方八方から現れ、この可憐な俗物が嫉妬深く飼っている青ヒョウを探している。 時代というか世代というか、かつて『007』シリーズを揶揄する様な映画が世界中で撮られた。これは『007』シリーズへのフランスからの無邪気な回答であり、それ以上でも以下でもないというのが私の感想で、いかにも玉石混交のクロード・シャブロルのフィルモグラフィの中では極めて凡庸な作品に見える。

 しかも曰くありげな列車が登場するのは冒頭のみで、その後はスキー場や敵のアジトで、牧歌的なアクションを繰り広げる。ドクター・ノーが『007』ならこちらはドクター・カーで、アキム・タミロフの怪演が見られたり、クロード・シャブロル自身もバーテンダー役で出て来てすぐにロシア人スパイ・イワノフ(セルジュ・レッジャーニ)に殺される。オマケに今作に登場するのは女スパイ・オルガ役のステファン・オードランで、エレーヌ・サイクル期とは一味も二味も違う間抜けな怪盗ぶりを見せつける。『007』シリーズやヒッチコックの『バルカン超特急』や『暗殺者の家』への無邪気なオマージュでありながら、大寺氏の今作に非常によく似たシャブロル作品があるとの発言に私はハッとした。それはイザベル・ユペールとミシェル・セローによるノワール・コメディの趣もあった98年の『最後の賭け』である。オールスター・キャストながら非常に凡庸なコメディとの世評も有りながら、当のクロード・シャブロルは今作を非常に偏愛しており、正に今作のセルフ・リメイクの様な『最後の賭け』でリベンジを果たした。それは敬愛するヒッチコックが『暗殺者の家』を『知りすぎていた男』でリメイクしたこととも無縁ではないはずだ。
菩薩
3.0
そこまで悪くないとは思うがそもそも私がスパイものにたいして興味がないってのと、シャブロルにそれを望んでいないってのと、シャブロル自身もあんまやる気無さそうってのとが相まってたいしてノレなかったし流石に90分に収めて欲しかった。ただ面白いとこはやっぱり面白いし、最初汽車から始まるのもヒッチコックっぽいってことでいいのですか?リフトでの殺しやドラクエもびっくりの隠し階段、何よりボスの自動退避チェアー…あの速度なら撃てよと思ったが全体的にゆるふわなのもなんか憎めない。謎にいいもん観たなとの感触があるしこれも必要な過程だったのだなと勝手に理解した。市場で首切られて殺された後の屠殺される羊への急激な寄り、露骨過ぎて笑った。
3.5
タイトルのジャガーの眼は宝石の名前で、それを偶然手に入れた女に、各国のスパイが襲いかかる。一見007などの硬派なスパイモノを連想するが、パロディなどおふざけ感万歳で最高に面白かった。

列車内である男が殺され、身につけていたジャガーの眼と呼ばれる宝石を盗まれてしまう。それは青いジャガーの顔を模していて、目は真っ赤なルビーでできていた。

主人公マリーはスイスにバカンスに向かっていた。マリーは偶然出会ったある男に頼まれ、ジャガーの眼を預かってしまう。スイスに着くと、男は殺されてしまい、ソ連、アメリカなど各国の刺客たちが次々にマリーを襲う。マリーは刺客を翻弄しながらも、ジャガーの眼に隠された秘密に迫る。

ある女性が偶然スパイの世界に巻き込まれていくというストーリーがアリス的で面白かった。刺客のスパイたちも個性的で、戦闘シーンも殺陣のような独特な型があってコミカルに感じた。

宝石を奪い合うというのはリヴェットの「デュエル」を思い出したが、本作のジャガーの眼は最後に全部の謎が解かれ、すっきりした状態で終わるのが良い。この作品は好評で、虎シリーズとしてあと二本作られている。そちらもいつか見たいな。

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