いの

ちえみちゃんとこっくんぱっちょのいののレビュー・感想・評価

4.0
~出稼ぎから父が青森に戻ってきた。若い女の子を連れて。しかもその人は、私より1コ下だった。~


主人公のノリちゃんと、継母?になるかもしれないジュンさん(広末涼子に少し似ている)と、ノリの同級生ちえみちゃん(もうすぐ結婚して上京する予定)。女性3人。描き方が旨い。すらすらすらと流れるように観ていけるのに、あとに残るものは軽くない。オール青森弁(弘前弁?)で、聞き取れない台詞もある。でも、なんとなく、各々の気持ちがわかる。ノリちゃんは、口数は少ないけど、実によくみているし、実によく見えている。


2階から見下ろす道路、そこで繰り広げられていること。自分の生活のすぐ横にある暴力の気配。2階から見下ろす道路/道路から見上げる2階の部屋。雪に囲まれたなかで、唐突にぶっ飛んでくる暴力は、唐突でもなんでもなくて、実はその気配は以前からあったのだと気づく。好きな映画ミラクルラブストーリーの監督、横浜聡子の作品。
(映画美学校第6期高等科修了制作作品)
2件
  • ごろちん

    横浜聡子監督の作品は前に『ジャーマン+雨』を観て「シュールだなぁ」という印象でした(あまり印象に残っておらず…) 「こっくんぱっちょ」って方言なんですかね?

  • いの

    ごろちんさん 『ジャーマン+雨』は観たことなくて、『ミラクルラブストーリー』だけ観たことがあります。たしかにシュールですね。ミラクル~は、結構好きで記憶に残っています。 こっくんぱっちょ、って何なんでしょうね。全然調べてなくて、わからないっす!

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いの

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ひとりで映画館に行ったのは13歳の夏で、以来、映画にはずっとお世話になっています。そのわりには学生の頃から映画館でウトウトしていて、ウトウト断ちができずに現在に至っています 2016年11月 開始…

ひとりで映画館に行ったのは13歳の夏で、以来、映画にはずっとお世話になっています。そのわりには学生の頃から映画館でウトウトしていて、ウトウト断ちができずに現在に至っています 2016年11月 開始。退会したのち、2019年10月 再び始めました。退会前のレビュー(手元に残ってたもの)+ α は、↓のリンク先にあります