
北陸線で列車事故が起きた。入院中の田浦修司(細川)は、収容しきれない負傷者をさばくため、一夜だけ他の患者との同室を頼まれる。それは骨折した女性だった。つい立てを挟み、お互い顔が見えない二人は、ふとしたことから言葉だけのセックスをしてしまう。翌朝、看護婦がつい立てを払うとベッドにいたのは白髪の老女だった。退院後、田浦のもとに老女から電話が入り、それを拒否する田浦だったが、彼女は彼を待ち伏せていた。だが待っていたのは老婆ではなく、四十ぐらいの色気をたたえた魅力的な中年女性だった。その女性睦子(石田)と田浦はホテルで一夜を過ごすが、翌朝彼女の姿はベッドになかった。
人間の悲しみと喜びの涙でできたといわれる余呉湖。貧しい農家の娘・さくは、その水で三味線糸や琴糸を洗う西山部落へ連れてこられ、同郷の男衆・宇吉と恋に落ちる。宇吉が兵役に行っている間、さくは京…
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