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花蓮の夏のRのレビュー・感想・評価

花蓮の夏(2006年製作の映画)
4.7
すすすすすんげーーーー切ないT_T 死ぬ。ノンケボーイに一途に恋し、その人に彼女ができてしまったという経験のあるゲイボーイが見たら(てかゲイボーイは皆さんそういう経験をお持ちだと思うが)、泣き暮らすことになるでしょう。しかも、それが幼なじみで、もはやどうしても切り離すことができない、お互いにとってかけがえのない存在であるんだから、もう、これは、これは、悶絶級。過呼吸になるのをこらえ、クラックラしながら、号泣しておりましたら、一緒に見てたストレートのオッさんも号泣してて、さらに、のちにこれを見ることを勧めたゲイボーイからも号泣したという連絡が入り、sexual orientationがどうあれ幅広くアピールする力を持った珠玉の青春モノであることが確認された。好きで好きでたまらない幼なじみが、「おれ、あいつと付き合ってるんだ」って言うのをきいたあと、主人公ジェンシンがバスの中で流す涙がもんのすご胸に突き刺さるし、そのあとヤケを起こして見知らぬ人とヤッてしまうのもアイタタタタ! ディスコで、オレと彼女とどっちを取る?って訊くシーンとか、ヒエーーーてなるし。で、後半に、えええっっっ!!!gay boy's dream comes true!!! てかきっと彼は最初から知ってたのか⁈ そりゃそーだよな、な展開になったと思ったら、そっから、あーもう、どうにもならな過ぎる展開になって、ゲロ吐きそうになりました。けど、これを見たストレートのオッさんは、主人公のゲイボーイは幸せ者だよ、だって、この2人の間にある愛情には彼女ですら入るのは無理やもん、むしろ彼女がかわいそうだ、と言っていた。ま、確かにそうかもな、と思いつつも、いや、でも本人からしたらそういうわけにはいかねぇんだよ、と思うわけだな。まぁ普通によくある三角関係のラブストーリーかと思って見てみたら痛い目に遭います。ほんまに身を切られるほどの切なさ。この切なさを味わうために、毎年夏の終わり頃に見てしまうのだが、今年はフライングして見てしまいました。とりあえず主演のふたりがとんでもなくイケメンなんで、腐女子さんたちはヨダレが止まらず、ゲイボーイも、バイボーイも、幼年期うまく周りに馴染めなかったノンケボーイも、てか、全人類に是非とも勧めたい、サイコーに爽やかでヒリヒリ痛くて感情を揺さぶられまくる号泣必至の青春映画の傑作。わたしは不思議でたまらない、こんな素敵な作品が、あまり知られていないのが。来年も見ねばなるまい!
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