映画大好きそーやさん

月世界旅行の映画大好きそーやさんのネタバレレビュー・内容・結末

月世界旅行(1902年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

およそ120年前に作られた、最古のSF映画!
人類が月に降り立つより前に制作されたこともあって、月という星が自由な想像によって出来上がっていました。
その行き方も、現地にいる生物も、現実では有り得ないものばかりなのですが、それこそが本作の大きな魅力となっていました。
何も分からないからこそ許された余白があり、そこに詰め込まれた月世界という夢が、最高に面白く、楽しいものとして伝わってくるエンタメ性たるや、尋常ではありません!
何も台詞がなく、それ故に過剰に作られた演技がまた滑稽で、その荒唐無稽な筋書きも相まって、最大級の娯楽作品として楽しむ私がいました。
ところどころでシニカルな笑いが挟まれるのもツボで、そのような笑いの緩急とでも言うべき観点にも細かな創意工夫が見られて良かったです。
パッケージにもなっている、月の右目に宇宙船が突き刺さるシーンが1番好きでした。
当時の技術をフルに活用して作られた世界に魅了され続ける34分間でした!(Amazon primeで鑑賞したため、実際のところ14分という短い尺でした。これは、34分版も存在するということでしょうか?あるならいつか観てみたいですね)