日本のどこかにある遊園地・スターシティの地下には、1年前、キャッシュ(橋本ひろし)を中心にした3人組の強盗がセントラル銀行から強奪した5億円が隠されていた。しかし、キャッシュは3カ月前の捕り物で事故死しており、今や金の正確な隠し場所は誰にも分からなかった。ある晩、6人の悪党がその金を回収すべく寂れたバーに集結した。メンバーは、リーダー格のスペード(小沢和義)、キャッシュと5億円を強奪したキング(殺陣剛太)、コンピュータに強いクラブ(江原修)、屈強な体躯のダイヤ(宮坂ひろし)、運転の腕前は男以上のクイーン(中村綾)、そして野性的なジャック(小沢仁志)である。彼らは、遊園地が改装工事に入る翌朝までに金を発見回収しなくてはならない。準備万端整えて、深夜の遊園地に潜入した6人。ところが、クラブが何者かに襲われ左足のアキレス腱を切断、更にキングも殺害されてしまう。メンバーの中に裏切り者がいるのか!?　誰もが疑心暗鬼になる中、かねてより彼らの動向を窺っていた汚職刑事・阿南と橘が、偽警官隊を引き連れて遊園地に乗り込んできた。彼らの目的は金を横取りすることだ。かくして、強盗団と汚職刑事たちの闘いが展開され、多くの血が流されるが、遂にクイーンとジャックが観覧車の下に隠されている金を発見する。そして、阿南との壮絶な闘いの末、金を手にしたのは----クイーンだった。更に彼女は、阿南との闘いで倒れたジャックが、実は顔を変えたキャッシュであることに気づく…。
室賀厚監督のバイオレンスアクション映画「SCORE」で主演とプロデューサーを務めた小沢仁志が監督主演したアクション映画。
閉園後の遊園地を舞台に隠された大金を巡りギャング内部の疑心暗鬼になるサスペンス、ギャングと汚職警官のバトル、遊園地の構造を生かしたガンアクションやバイオレンスアクション、隠れた傑作バイオレンスアクション映画。

• #DVD化希望隠れたジャパニーズバイオレンスアクション映画

日本のどこかにある遊園地スターシティの地下には、1年前、キャッシュを中心とした3人組の強盗がセントラル銀行から強奪した5億円が隠されていた。しかしキャッシュが3か月前に事故死し…というストーリー。
「SCORE」に続く第二作として製作されたガン・アクション映画です。「2」とついてますがストーリーやキャラの繋がりはない独立した作品です。主演の小沢仁志がOZAWA名義で監督も担当しています。
キャッシュが事故死したことで金の隠し場所が誰にも分らない中、金の回収の為にリーダー格のスペード、キャッシュと大金を強奪したキング、コンピュータに強いクラブ、屈強な体躯のダイヤ、運転は男以上の腕前のクイーン、そして野性的なジャックの6人の悪党が集められる。遊園地の改装工事が始まる翌朝までに金を見つけて回収する為、深夜に潜入する6人だが、メンバーが何者かに襲われたり殺されてしまう。裏切り者がいるのかと疑心暗鬼になる中、汚職刑事阿南と橘が、偽警官隊を引き連れて遊園地に乗り込んできて激しい銃撃戦が始まる、という内容です。
深夜の遊園地を舞台にギャングと悪徳刑事達が壮絶な銃撃戦を繰り広げますが、前作と違って今作では前半はそれほど激しい銃撃戦盛り込まれてはないんですよね。冒頭で警察に追われるキャッシュがカーチェイス繰り広げながら銃撃戦したり、車が爆発炎上したりというシーンもありますが、前作の様に割と最初の方からガンアクション繰り広げる様な感じではないです。
そのかわり、前半では遊園地内を分かれて金の場所を捜索しているメンバーが姿の見えない襲撃者に襲われて重傷負わされたり、殺されたりしていく姿をサスペンスタッチで描いていて緊張感漂わせています。深夜の遊園地が舞台なので、ダークで何処かホラーの様な雰囲気が漂っています。仲間内に裏切り者がいるのかと疑心暗鬼になっていく所も緊張感に拍車をかけています。
後半、悪徳刑事二人と偽警官隊が遊園地に突入してきてからは、大量の弾丸飛び交う激しい銃撃戦が繰り広げられてテンション上がります。横っ飛びで拳銃撃ったり、二丁拳銃撃ちまくったりするガン・ファイトも楽しいですし、爆弾爆発させたり手榴弾投げまくったり爆発もそこそこ盛り込まれてます。このひたすらガンアクションや爆発で突き進んでいく所は前作の味を感じさせますね。
小沢兄貴はいきなり警備員たち射殺したり、単独行動取りまくる一番アウトローなジャックを演じてます。前半出番少なめなのは監督兼任してたからかな？弟の小沢和義はリーダー格のスペードを冷徹な雰囲気漂わせて演じてます。前半は冷静な感じだけど、悪徳刑事に無線で頭ガンガン殴られて、血塗れでジャックたちを探す姿はゾンビみたいでした(笑)クラブを演じる江原シュウは繊細で弱気なコンピュータ担当の青年を演じていて、前作のテキーラとは全く違うキャラを見せてくれます。アキレス腱切られたり(痛々しい…)、やたら撃たれまくる所は前作と同じですが(笑)クイーンを逃がして叫びながら立ち向かっていく姿はカッコよかった。中村綾演じる紅一点のクイーンはクールビューティな感じ漂わせながら、クラブの事「坊や」と呼びながらも重傷負った彼を見捨てない優しさ感じさせる所良かったですね。
彼らの動向を探って金を横取りしようと乱入してくる悪徳刑事二人もキレたキャラで一番キャラ立ってましたね。前作でライト演じた水上竜士演じる橘は、常にヘラヘラしながらショットガンやマシンガン撃ちまくる所や、宇梶剛士演じる阿南刑事との掛け合い面白かったです。阿南刑事はあまり感情の動きの見えないキャラでしたが、終盤、逃げるジャックとクイーンにコートの内側にジャラジャラ付けた手榴弾ぶん投げまくる所面白かったですね。
終盤の手榴弾の爆発ボカンボカン起きたり、火達磨になっても飛び掛かってくる橘や、真正面から二丁拳銃で撃ちあうジャックと阿南(どちらも中々当らないし当っても倒れない)等のシーン面白かったですね。
冒頭のテロップで示される「最後に笑うやつが最も笑う」のは誰なのか読めない展開や、最後のオチもちょっと捻りあってよかったです。
松竹のゴタゴタで上映延期されたり、前作ほど宣伝もされずひっそり興行することになったり、前作と違ってVHS止まりでDVDになってなかったりと色々不遇な作品ですが、個人的には前作より楽しめた隠れた傑作ガンアクションだと思います。

続編もあったの！？と思ったらこちらは主演の小沢仁志さんご本人が監督も務めた作品。
しかし、これがまた面白いんです！！
DVD化すら無いのがもったいないぐらい



前作が『悪魔のいけにえ』であれば、こっちは『悪魔のいけにえ2』だ！みたいな（言い過ぎ？）

なんと言っても夜の遊園地を舞台にしているのですから、前半で醸すダークさはジャンル映画ファンにはかなり心を鷲掴みにされるのではないでしょうか。
主人公たちが陥る疑心暗鬼のムードも後から物体Xなんかが出てきてもおかしくないです(笑)

後半はご心配なく、強盗団VS.SWATの前作と肩を並べる灼熱のガンアクションを展開していきます。
果たして誰が生き残るのか！？

前作からの続投キャストの一人の江原シュウさん、相変わらずイケメンですね〜


こんな感じで全体的には満足度の高い作品ではあるのですが、こんな事言ったら室賀監督に怒られちゃうかな…？(^_^;)