『カンフー・パンダ』第2弾。
"Inner peace Inner peace Inner peace"
前作に負けず劣らずの見事な出来映え。ストーリーとしては続編映画の鉄板だとは思うが、映像的快楽が凄い。アニメーションのクオリティが高まり、アクションシーンはより壮大でより迫力のあるものになった。
カンフー軍団"龍の戦士"vs中国統一を目論むキジのヴィランを描いた壮大な中国大河ドラマ。また、ポーが自分のアイデンティティを探すドラマが同時進行していく。
アニメーションの豪華さ、美しさに感動した。特に、松明の灯りで赤く染まった城下町での大合戦シークエンスは鳥肌モノだった。他にも、中国城下町の特徴を生かしたドタバタチェイス、巨大な塔が倒れるアクションも楽しかった。
"I am Po. And I'm gonna need a hat."
ダサかっこいいポーの好感度が上がった。一人で、シリアスとコメディをやってのける優秀なキャラクター。声優ジャック・ブラックの功績も大きい。何より、特別な家系の出身ではなさそうなので一安心。
前作同様、興味深い魅力的なヴィラン。鳥の優雅さと、キジの王者感、"斬殺"のイメージを強く抱かせるメタリックさを兼ね備えていたヴィジュアルが好き。シャキーン、シャキーンと鳴る尾羽根の動作音が効いている。幼少期に両親と離れ離れになったという生い立ちは、主人公ポーと重なるものがあり、作品のメッセージにも繋がってくる。
オープニングとエンド・クレジットの切り絵風の絵巻物アニメーションが好き。
豪華俳優陣。本作から新しく加わったのは、ゲイリー・オールドマンとミシェル・ヨー。オープニングのナレーションの声、中国語訛りの英語に聞き覚えがあると思っていたら、ミシェル・ヨーだった。
このカマキリジョークは笑った。
"You know, guys, I never expected to die like this. I thought I'd meet a nice girl, settle down, and then she'd eat my head."
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