乙一さんの原作は未読。
ピアノ教師をしているりさは、生徒として通い始めた久生と恋に落ちて結婚し、子どもも産まれるが、とある日久生は事故で植物状態となる。
植物状態となり反応のない夫の腕を鍵盤にして必死にコミュニケーションを取るりさと、わずかな感覚からりさの心の中を探ろうとする久生。
悲惨な現実に身を置くがわと、三途の川の途中にいる側、二つの世界を交互に見せるダウナーな映像世界。
三途の川を渡るか渡らないかのその途中で、生きて待つものの怒りや苦しみに、声をかけることもできず、残酷な終わりを選ぶその気持ちはちょっとだけわかる気がする。
永遠の闇に自ら身を委ねるということがどんなに残酷な選択なのか、想像しただけで恐ろしい。
映像がちょっとだけ退屈なので、作品の雰囲気としては、いまいち好きにはなれなかったけど、内容から原作には触れてみたいなと思えた作品でした。

乙一原作の『失はれる物語』の映画化作品。

主人公は事故で意識障害のある状態となり、右腕の触覚以外の全ての感覚を失う。

完全な孤独の密室に閉じ込められてしまったが、音楽教師の妻は毎日彼の右腕を鍵盤に見立ててピアノを弾く。

次第にその指のタッチから彼女の気持ちがわかってきて、彼の脳内のイメージの世界は豊かになっていく。

が、意識障害のある夫を支える妻（娘もいる）が抱える苦悩までもが指先から伝わってきてしまい…。彼はあることを決断する…。

https://note.com/fukuihiroshi/n/n33a2ed002bf7

女性の役者の人、前にも出てるはずなのに、この時はなぜかえちえちに見える。
ジャンプしすぎる展開についていけはしないものの、海の上のベッドフレームに横たわるシーンとか良かった。
ホラーなのかシリアスなのかなんなのか、トーン作るのがあまりうまくないと感じた。