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ブロークンのHKのレビュー・感想・評価

ブロークン(2008年製作の映画)
2.8
冒頭でエドガー・アラン・ポーによるドッペルゲンガーを思わせる文章が出てきますが、どちらかというと何度もリメイクされてるSF『盗まれた街』(ボディ・スナッチャーズ)に近い印象。
身近な人たちの替え玉によるインベーション、鏡に映った自分が自分と違う動きをしたり、自分にソックリな別人に襲われたりと、過去にいろんな映画で何度も観た既視感ありまくりの展開。
今さらこれをどう着地させるんだろうと思っていたら、最後にそうきたかとは思ったものの、とても鮮やかな着地とはいえず残念・・・
ラストシーンもあの人はまだ無事だけどこの人はもう・・・とやはり『SF/ボディ・スナッチャー』に似ていますが、説明が不十分なためスッキリとしません。
もう少し上手くできてれば、確認のためもう一度観たくなるところでしょうが、そこまでしてまた見ようとは思えないところが最大の難点と言えましょうか。

主役はこの後に『ゲーム・オブ・スローンズ』の全シーズンを通しての強烈な悪役“サーセイ・ラニスター” を演じることとなるレナ・ヘディ。
口元が左右非対称なのが特徴的な美人です。
この人、最初に見たのはTV版ターミネーター『サラ・コナー・クロニクルズ』のサラ・コナー役でした。
いつも個性の強い役ばかりでイメージが定着してしまいそうで心配ですが、今回も単純に主役とは割り切れない複雑なキャラを演じています。
しかしやっぱり作品の出来がいまひとつ。

ヘディは今公開中の『ガンパウダー・ミルクシェイク』にも出てるようですが、この作品もちょっと気になってます。
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