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アジョシのchikichikiのレビュー・感想・評価

アジョシ(2010年製作の映画)
3.6
 麻薬組織に拐われた少女を救い出そうとする"アジョシ(おじさん)"の物語。


 韓国映画らしい、ダークな世界観とバイオレンス描写等の過激な要素も残しつつ、シンプルなストーリーラインで引っ張って行けるだけの力を持った、エンターテインメント・アクション作品でした。(徐々に溜まっていくフラストレーションを後半で一気に解放する構成も流石!)


 ナイフアクション等のよく練られたアクション描写やゴルフ練習場や窓ガラスを突き破って、すがさず駆け出すシーンなどのカメラーワークと迫力ある画作り。

 ストーリー的に、主人公はもう少しお年を召した、所謂"おじ様俳優"が起用されてもいいようなところを敢えて、超絶ハンサムのウォンビンを起用することで非常にスマートな仕上がりになっており、ウォンビン自身の演技も非常に本作の主人公の役柄にハマっていたように感じました。

 また、その他のキャスティングにおいても少女・ソミを演じたキム・セロンやヒール役の役者陣の"いかにも"な演技がキャクターとして立っていたようにもいます!!


 それなりにヘビーな内容も含みますが、エンターテインメント性が高く、比較的間口の広い作品ではないかと思います!!
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