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『気違い部落』に投稿された感想・評価

シネマヴェーラ渋谷は駅からちょっと歩くし、人混みがひどいしで、滅多なことでは行かない映画館なのだが、さすがにこの映画が観られるのなら行くしかあるまい。

絶対ソフト化&テレビ放映できない作品。その名も『気ち……ピーーーーーーーー(自主規制)』❗

もはや反則のようなタイトルで、劇中の森繁のナレーションにも何度もキーワードとして出てくるのだが、そのたんびに客席から笑い声が聞こえてきた。

舞台は東京から十里以上離れたど田舎。

村の親方である山形勲と百姓の伊藤雄之助は犬猿の仲だったが、山形の息子である石浜朗と伊藤の娘・水野久美は相思相愛の仲だった。

ある時、村で急に大きな出費をすることになり、山形や彼の博奕仲間である藤原釜足、須賀不二夫、信欣三、三井弘次たちは村の神社裏にある材木を売ろうとする。

しかしその土地はかつては伊藤の地所で、証文一枚で村に寄付しただけで登記ではまだ彼の持ち物だった。

伊藤の猛抗議にもかかわらず、山形たちは勝手に木を伐採して売ってしまい、伊藤は山形と取っ組み合いの喧嘩をする。

これがきっかけで伊藤家は村八分されることになったのだが、そんな矢先、娘の水野が結核で病床に臥せってしまう。

日本の村社会を痛烈な毒気をもって描いた本作。

ストーリーを読んでもわかる通り、本作は「気違い」(あ、つい言っちゃったw 言ったもんはしょうがないよネ)を描いた作品にあらず、村のしきたりや金銭欲によって右往左往する村人の「気違い沙汰」を描いた作品である。

最初のうちはバイタリティーあふれる村人たちの行動に思わず笑ってしまう。特に村の宗教改革のくだりには声あげて笑った。

それが伊藤が村八分されてからは笑っていられなくなる。

ラストには石浜朗が言うように「こんな村さっさと捨てちゃえば」と思いたくなるのだが、それを「日本中どこへ行ってもここと同じだよ」と返した伊藤の言葉がズシッと胸に重くのしかかった。

昭和の怪優のひとりである伊藤はじめ、淡島千景、山形、藤原、清川虹子、三好栄子、三井、信欣三と個性豊かな面々が揃っているが、なんといっても印象的だったのは酒好きの巡査を演じた伴淳三郎。

普段は酒で買収されるような頼りない警官なのだが、取り返しのつかないことをした伊藤を一喝するシーンなんか思わず観ているこっちも背中がピッとなるぐらい気迫があった。

■映画 DATA==========================
監督:渋谷実
脚本:菊島隆三
音楽:黛敏郎
撮影:長岡博之
公開:1957年11月26日(日)
タイトルに惹かれて観に行きました。
ソフト化されていない幻の作品。
前半は喜劇、後半は悲劇という構成で、日本の部落制度を痛烈に風刺した内容が面白かったです。ぜひソフト化してほしい作品の一つだと思います。
 渋谷実は、松竹の戦後黄金期を、木下と共に背負った二大エースだが、華やかで切れ味鮮やかな木下に比べ、鬱屈した俄かに計れないモヤモヤ感があって、その主として捻った喜劇は、才気・風刺・韜晦を通過して玄人好みとも言えた。個人的にはその中でも更に(保存状態も)地味な初期の『或る女』『櫻の国』辺りがフェイバリットだが、新人淡島起用のアプレ妙題作・ら、逆流政治や宗教弾圧を扱った硬派・ら、親しまれる大人気原作付き作・ら、ディープな悪女もの・ら、笠や松緑据えてのすっとんきょうコメディの取分け才・ら、そして見事遺作も、実に永く面白さを保ったが、現実社会矛盾に真っ向から斬り込み、そのシャープさ・内容の普遍性・壮大映画美で、『現代人』と並び本作が、この作家の代名詞的代表名作か。現代のマクドナーより重く真摯に、スピルバーグやヴェンダースよりも鮮やか筆致、の快傑作である。それに異を唱える人はいないだろう、くらいに映画の説得力と突き抜けがある。度々上映はあったにしても、しっかりキレイでしっかりしたプリントで見ると改めて、映画的納得感が圧倒的だ。
 伐採の敢えての軽め望遠パン重ね部除けば、モノクロの、見事な透徹力の構図、バランス保つ白黒引き締め、セットロケの隙ない根づく強い力。的確な風刺で品を高める、音楽と劇中では見えない森繁の導入解説者のあり方。寄っていったり、鋭いフォローや、対象を追い空気をなぜるパン、のカメラの動きの無駄のない確実さ。追いかけや目一杯格闘とそのアクションリアクションの、切返し・どんでん・90゜変らの極限リアルで鮮やかな、完全な繋がり密着反撥力。そして、雄之助・淡島・山形・清川らの、フィクションを越えた人間存在の原点を求め掴み出すような究極の、一生一度的演技の引出し。適度に具体的で、適度に抽象普遍的な設定による、世界への発言発信力。
 首都からそう遠くない、数千人の山間村落。その中の十数家、数十人の1部落。その語られる気違い部落面は、日本中何処にでも存在してる。耕地に恵まれないので、卑劣労働条件の機織工場の現‘親方’、水混ぜ酒造り、金貸し、自転車屋、細々何でも屋、らが副業で狡く力持ち、部落会を運営し、下の部落からの者を賭博で巻き上げも収入源にしてる。寺の住職も、レコードに代え、人は廃してる。そんな部落の主力メンバーの一人が、元よりの生真面目さを強め、離脱の中、工事費の捻出の為に、神社の山林を伐採を部落会で決定実行。しかし、それは生真面目男が、手放してはおらず、登記が生きてると猛抗議。駐在が間に入るも、国の法と、部落内決定が対立。訴えが中央迄行ったは恥と、村八分が始まり、伐採の余った金で男たちは旅行にも。そのうち、生真面目男の娘が胸の病に倒れ、その恋人の親方の息子が、都会で政治を目指す、外の人間とストレプトマイシンの存在を知らせ、駐在を通じて購入し、みるみる回復。が少しでも元手にと、同じ状況の他部落の家に残りを売った事で、娘は急変・死に。農家を真には知らず、と無力を嘆く駐在と、葬式の決行には部落に頭下げ頼まねば、と生真面目男。が、うちに非はないと、それさえも拒み毅然貫く妻に同調。家族だけで決行に、女らも折からの雨に傘をかざし同行仕掛けるが、溝は埋まらない。生真面目男は、猟銃取りだし、自分含めた部落全滅に向かうも、必死の妻子に止められる。親方の山辺りから山火事?新たな復讐?と乗り出すも、生真面目男の耕地作り。こんな部落は完全に出てく、一緒に、という親方の息子の誘いに、出たら負け、生まれ育った所に更に根づき、変えてく親方になることも、の答え。
 日本の農家の実態とはやや違う気もする。しかし、決定や流れが、明快で毅然としたものではなく、半端に曖昧に押しやる重なりで、動かせない事態に、は当たってる。それに対する一家の姿勢は、サムライ的にも見えるが。がそれは鮮やかでもあり、そう描く皮肉が積み強まっての、断裁力は捻る先に必要なのかも知れない。明快ダイナミックな菊島本の色合いもあろうが。とにかく、映画として世界へ刻み付ける、表現力は並みではない。

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配給:

  • 東映
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