めちゃくちゃ面白かった。前半のテンポの良さと後半の人情。
一人二役で親子を演じる森繁久彌。大阪弁じゃなくて、「なにわことば」がわんさか出てくるので、聞き取れて、ニュアンスまでがわかると、より面白い…
昆布問屋に丁稚奉公し、熱意が認められ暖簾分けを許された吾平。
商売が軌道に乗った矢先、室戸台風で全財産を失ったり、息子を戦争で亡くしたりと災難が降りかかる。
親子二代にわたる大阪商人の物語。
森繁久…
山崎豊子・原作を菊田一夫が戯曲にし、それを川島雄三監督が映画化。
大阪で老舗の昆布問屋の暖簾を分けてもらった男の一代記。森繁久彌が父と息子の一人二役を演じる。今なら同じ画面に2人が映るのは普通だ…
1958年製作公開。原作山崎豊子。舞台化戯曲菊田一夫。脚色八住利雄、川島雄三。監督川島雄三。原作者山崎豊子の実家「小倉屋山本」という昆布屋を舞台とする。昆布屋の娘だということを知らなかった。
大阪…
彼らは何者でこれからどうなるのか。とても気になる秀逸なオープニングの、手堅い一代記。
大阪の街の中で人が動く動く。えべっさんの賑わいと宝恵駕。住吉大社の太鼓橋を駆け上がる。バイクで走り回る復興期。
…
山崎豊子の原点ぎっしり、大阪商いの情念
山崎豊子というと華麗なる一族をはじめ白い巨塔など、なんとなく関西のええとこの一族の企業もの名手みたいなイメージなのですが、この『暖簾』こそ、彼女の小説家デビ…
58年にして、この一人二役演出の洗練!
森繁の巧さも言うまでもなく
最初は、片方代役で後ろ姿だけ写すとか、息子の方を風呂場に誘導するとか、場面設定の巧みさに感心していたが、それ以降、ここまで違和感…