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喧嘩犬
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『喧嘩犬』に投稿された感想・評価

鴨井はんシリーズ第二作目。
第一作のラストから繋がっており刑務所から始まり、鴨井の相変らずのはっちゃけぶりを見せつつ刑務所映画の定番を存分に見せて、中盤以降は建設飯場の労務者ピンハネ利権争いで、ハメット「赤い収穫」的展開となる。

「銃器殺陣」(ガンエフェクト・射撃指導)として国本圭一さんの名があり本格的なガン捌きが見られ、膝挟みリロードも披露。
村山演出は田中徳三の風合よりも娯楽に傾斜しており、飯場の美術を活かした銃撃戦に面白みが有る。
浜田ゆう子が運命の女を情感ある芝居で見せ、鴨井とのラブシーンは中々濃厚。遠藤辰雄、成田三樹夫が安定の悪党を演じ愉しい。
玉川良一の小悪党も楽しいが、やはりショボクレ・天知茂は欲しかった所。
本作より鴨井はん語録。
「なるほど、良い事があれば悪い事がある。晴れが続けば雨の日もある、ちゅうこっちゃな」「やめとけやめとけ。お前らが撃つだけ弾の無駄じゃ」
comet
2.8
犬シリーズ第二作。田宮二郎の拳銃さばきはより軽妙に。成田三樹夫、坂本スミ子が前作とは異なるキャラで再登場。成田は前作よりも血の通った絶妙な小物感がいい。坂本スミ子の存在感は今作も圧倒的。もっといろいろ観たい。田宮二郎と玉川良一のやりとりが気持ちよかった。ヒロインの浜田ゆう子、刑務所を慰問する歌手 榎本美佐江のことは初めて知った。
”ハンサム”という形容は田宮二郎のためにある。
前作『宿無し犬』では名無し同然だった成田三樹夫も、主要人物として別役で復活。
相棒の天知茂は欠場で、代わりに山下洵一郎が準相棒役で出ているがイマイチ邪魔くさく、むしろ敵役の成田三樹夫との憎しみ合いのほうが濃厚だ。
実はこの2人同い年、しかも当時29歳!

大映のプログラムピクチャーは他社に比べて話が繋がっていることが多く、これもそうである。
前作ラストで明らかに死刑相当の数を殺っていたが、なぜか短期で出所。
(設定に限界を感じたのか、本作から不殺キャラとなる)
あれほど入れ込んでいた江波杏子の存在を忘却しているのが解せないが、新ヒロイン・浜田ゆう子とのロマンスは中々の切なさ。
何より、夫を殺された坂本スミ子の待ちぼうけに泣かされる。

軟派を気取っていても、刑務所内でタバコ1本を分けてくれただけの男のためにマジになれる田宮次郎。
成田三樹夫を倒した時の逆さ撃ちに痺れる。

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